世界のトップクラスのエリートは、学校を出てビジネスの世界に入っても、多忙な時間の合間をぬって、必死に勉強を続けるという。では、彼らエリートたちは、実際のところ「何」を勉強しているのだろう。その詳細をまとめた書籍『世界の最も野心的なビジネスエリートがしている一流の頭脳の磨き方』より、その一部を紹介する。

なぜ、エリートは働きながらわざわざ「勉強」するのか?

 世界で活躍するエリートたちを見ていると、「いったい、なぜ彼らはそこまで必死に学ぶのだろう」と思うことがある。

 彼らはすでに多くの経験を積み、さまざまなビジネスを成功させてきた強者ばかりだ。その経験のなかで学んできたことは計り知れないし、この先のビジネスをやっていくうえでも、その勘や経験が大きくものをいうはずだ。

 それなのに、わざわざ大学へやって来て、大学やMBAの授業でも行われているような基礎的な金融理論、マーケティング分析、行動経済学などについても決して手を抜かず、真摯に学んでいく。

 それはいったいなぜだろうか。彼らは、その「基礎的な学び」にどんな価値を見出しているのだろうか