最初にビジョンを持つこと

 顧客を大事にしろ。ファンを大切にしよう。というのはよく言われることです。しかし、自分自身のビジョンを持たないことには、顧客を真に理解することはまずできません。

 また、良い顧客サービスとは、顧客のすべてのニーズを自社で満たすものと誤解してしまっているケースも多くあります。顧客サービスを真に実践している企業では、時に他社のサービスも紹介しています。

 なにより、最初にビジョンを持つこと。これで顧客サービスの範囲が決まることになります。そして、独自のビジョンを持つことこそが、顧客のビジョンを理解できるようになる鍵なのです。顧客と自分のビジョンが一致するよう、つねに改善していくこと。これこそが、顧客サービスの真髄なのです。

 ぜひ、本書を読んで、この顧客サービスを日常から実践していただきたいと思います。

 次回は、ビジョンをテーマとしたブランチャードの名著、『ザ・ビジョン』をご紹介します。