<ポイント1>どれだけ聞く相手のことを想像できているか?

 まず1つ目に「どれだけ聞く相手のことを想像できているか?」

 どれだけ聴衆と向き合っているか、とも言えます。AKBのメンバーは徹底的にファンに向いていることが、スピーチを聞くとわかります。若いながらも、ファンが何を求めているかを徹底的に考え、スピーチしています。その関係を「愛」とコトバにしたメンバーまでいます。

 一方でこれまでの参議院選挙の候補者のほうはどうでしょう?本来なら徹底的に国民と向き合う必要があると思います。もちろん、そうしている方も数多くいると思います。でもAKBと同じレベルで国民とガチで向き合っている候補者がふえれば、もっとこの国はよくなるのではないでしょうか。

 たとえば選挙では、握手の回数、話をした人数が、票に直結すると言われています。それは参議院選も、AKB総選挙も同じでしょう。大島優子さんはAKBの現役時代8年間で70万人と握手をしてきたといいます。つまり年間、8万人以上と握手をしていたということです。ここまで伝える相手と向き合っているからスピーチの内容が濃いし、コトバにアイドルらしからぬ重みがあるのです。