「三角感謝」は、感謝する側も、される側も、
両方評価が上がる

 三角感謝の効果は、「感謝の倍増」のほかにもあります。

 三角感謝は、「感謝する側」も「感謝される側」も、どちらも評価を上げることができます。

 仮にAさんがBさんに対して

「Cさんはとてもいい仕事をしているので、感謝しています」

とCさんへの感謝を伝えたとします。

 すると、Bさんは、「Aさんが感謝するくらい、Cさんは仕事ができる人なんだ」と、Cさんを高く評価するはずです。

 そして、こうも思うはずです。

「Cさんのいないところで、Cさんの欠点を言うのではなくて、感謝の気持ちを示せるAさんは信用できる人だ」

 つまり、三角感謝をすることは、「感謝する側」のAさんと、「感謝される側」のCさんの両方の評価を上げることができるのです。

 相手に、「心からの感謝の気持ち」を伝えたいなら、A子のおばあちゃんがそうしたように、直接本人に伝える「直接感謝」にプラスして、まわりの人にも「あの人に感謝している」と「三角感謝」をするようにしましょう。

 そうすれば、感謝の気持ちは、何倍にも大きくなって相手の心に響くはずです。