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ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

「上司はロボット」の時代に対する
日本と海外の企業人の温度差

安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]
【第20回】 2016年7月29日
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調査結果を見ると、

  • 2020年までに、テクノロジーのみで人間同様の経営判断が可能になる。
  • 回答者の67%は、「スマートテクノロジー」が人間と同じ程度の判断力を持って「意思決定」を行えると回答していて、特にカスタマーエクスペリエンスやセールス・リードの発掘に貢献すると考えている。
  • 回答者の58%は、自分の職務が将来的にロボットに置き換えられるか、自動化される可能性があると考えていて、半数以上の回答者は「ロボボス」の下で働いてもよいと回答している。

日本と比べると…

  • グローバルの58%、日本では54%が、自分の職務が将来的にロボットに置き換えられるか、自動化される可能性があると考えており、ほとんど差はない。「置き換えられる可能性が全くない」と考えている回答者は、グローバルでは18%、日本では2%と、大きく差が出ている(どちらかと言えばあり得ないという回答がグローバルでは23%、日本では34%)。
  • 「ロボボス」の下で働いてもよい回答者は、グローバルでは54%、日本では48%と、大きな差はない。全く働きたくないと回答した人は、グローバルで21%、日本では14%と差が出ている。

 グローバルでも、スマートテクノロジーやロボボスを受け入れているものの、日本の方が、より、拒否反応が少ないことが分かります。

 冗談ではなく、新橋で飲みながら「うちのロボボス」の愚痴を言っている時代も、SFの話ではないのかもしれません。こうなってくると、人間としては、ロボボスに反対な立場をとるよりも、テクノロジーを使い倒しつつ、「人間でないとできない仕事」に力を集中し、ビジネスを成功に導くしかないと思います。

 次回は、この調査結果の続きと、その他のいくつかの調査なども踏まえ、今後の日本のデジタルの向かうべき方向を議論したいと思います。

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安間 裕
[アバナード株式会社 代表取締役]

団体系保険会社、外資系商社を経て、1998年にアクセンチュアに入社。その後外資系広告代理店を経て2001年に再度アクセンチュアに入社、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの設立に携わり2002年8月に同社代表取締役社長に就任。2009年アクセンチュア執行役員アウトソーシング本部長、2010年執行役員ビジネスプロセス・アウトソーシング統括本部長を歴任。副社長としてフューチャーアーキテクトの経営に携わった後、2014年4月にアバナードに入社。1982年明治大学文学部文学科フランス文学専攻卒。1959年生まれ。

ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

IT業界のフロントランナーである筆者が、日本企業の経営やビジネスの最前線で働く人々に向けておくる連載第2弾。昨今のITで起きていることを、いわゆる「Buzz Word(はやり言葉)」としてではなくビジネスの言葉で解説。客観的データを基にした冷静な分析で、今日から仕事への意識を変えられるヒントを提供する。

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