「1分間マネジャー」は子育てにも使えるスキル

 このスキルは親子のコミュニケーションでも使えます。一般的に、子育ては箸の上げ下ろしまで口を酸っぱくするマイクロマネジメントになりがちです。しかし、こと細かく指示すると、子どもは「任されていない」「信用されていない」と感じ、逆効果になってしまいます。ですから、子育ても出まかせや思いつきではなく、ちゃんとした戦略が必要なのです。

 この「1分間マネジャー」を子育てに活用しましょう。子どもと話し合って、1分で読める目標を1枚の紙に書いてみるのです。勉強の成績でもいいし、クラブ活動の目標でもかまいません。子どもが自分で決めた目標を紙に書いて、お互いに持ち合っておくといいでしょう。

 うまくいっていたら誉めるし、いっていなかったら修正します。それも1分間で行動を誉めたり修正したりするのです。それについて親の自分がどう感じたかを話し、握手し、肩に手を置いたりしながら、気持ちを込めて励ますのです。

 そんなふうに育てられた子どもの将来がどうなるか想像してみてください。きっと素晴らしい人生を送るはずです。

参考文献/『新1分間マネジャー』ケン・ブランチャード、スペンサー・ジョンソン著 金井壽宏監訳 田辺希久子訳(ダイヤモンド社)