「これも経費で落ちないかな」と悩んだことはありませんか?

合法的に、そして簡単に経費を増やす方法をご紹介します。

「経費」から「決算」まで、必要な知識が全部わかると評判の『新版 ひとり社長の経理の基本』の発行を記念して、税理士の井ノ上陽一氏に語ってもらう。

売上が増え、
しかも経費も増える方法

 そもそも経費とは、「売上を上げるのに必要な出費」のことです。例えば本を書く場合、その本のヒントとなるような書籍やモノは経費として落とすことができます。

 ということは、「売上の種類」を増やせば、経費にできる幅も増えるわけです。

 例えば、経営アドバイスのみを行うコンサルタントと、「コンサルティング」「セミナー」「執筆活動」という3つのビジネスを行うコンサルタントがいるとします。

 前者は「コンサルティングにかかわる経費」しか経費として落とせませんが、後者はそれに加えて、「セミナーにかかわる経費」「執筆活動にかかわる経費」も経費として落とすことができるわけです。

 他にも例を挙げます(完全なプライベートの部分も含めて、すべて経費になるわけではないことに注意して下さい)。

・世界一周クルーズの本を書けば、クルーズ代は経費になる可能性があります
・トライアスロンやマラソンの本を書けば、レースや道具は経費になる可能性があります
・ハワイでセミナーをやれば、ハワイへの旅費、宿泊費は経費になる可能性があります
・セミナーの仕事をしていれば、話し方のセミナーの参加費が経費になる可能性があります

売上の種類を増やすことは経営上のリスクを減らすことにもなります。経営基盤が弱いひとり社長こそ、売上の種類を増やすべきです。