エグゼクティブが信頼を寄せる人財コーチが、個人にも組織にも通用する、「流れ」を変える5つのステップを伝授する。著書『「流れ」を変える方法』から抜粋した連載の第4回は、ステップ4「流れを引き寄せる」。そのためには使命感の持てる「天職」を自分でつくり上げることだ。
「天職」は自分でゆっくりつくり上げる
ステップ3までが終わると、あなたは自分自身の「在り方」をしっかりと確立し、そのうえで自分の周りにしっかりとセーフティーネットを張ったことになる。言うならば「守り」の体制が完全に整ったわけだ。
守りが整ったら、次は「攻め」である。
具体的に行動することで、エネルギーが動き始める段階だ。メンタル面の変化ばかりでなく、あなたにとっての成果も確実に変わってくる。
そのためにここで考えたいのは、「仕事」についてだ。
今の仕事をどのようにとらえ、どのように修正していけば、あなたが望んでいる「流れ」に最も相応しい形になるのだろうか?
「天職」という言葉は、あなたも聞いたことがあるだろう。通常は自分に相応しい仕事、あるいは、あなたが心から「やりがい」を感じられる仕事の意味で使われる。
せっかくモチベーションが上がってきても、仕事自体がいつも自分にストレスをかけるだけのものだったら、動き出すたびに私たちははじき出され、だんだんとまた悪い流れに戻っていってしまう。だから「天職」を得ることは、プラスのスパイラルをつくるための絶対条件だろう。
かといって世の中に都合よく、自分の望みを叶えてくれるような「天職」が用意されているかといえば、そんなはずはない。私たちはそれを自分自身の手で、ゆっくりとつくり上げていかねばならないのだ。
このステップ4は、まさにそんな「天職」をつくりだしていくためのものだ。