「最高にハッピーなお葬式」を想像する

 別に暗くなる必要はない。「あらゆることを成し遂げた未来の自分の、最高にハッピーなお葬式」を想像するのである。これは案外と楽しくてクセになる。

 まず大人になった自分の子どもや、あるいは高齢になった自分のパートナーが、追悼の辞を述べる。

「父(母)は、素晴らしい人間でした。ずっとこんなことを実践して(A)、私たちにこんな思い出を残してくれました(B)。父(母)が私たちに残してくれたもので、最も素晴らしいのはこういうことでした(C)」

 次に会社で部下だった人、あるいは仕事のパートナーだった人が、追悼の辞を述べる。

「◯◯さんで覚えているのは、こういう人柄の人物だったことです(A)。◯◯さんは私たちにいつも、こういうことを教えてくれました(B)。そして、このような偉業を成し遂げたのです(C)」

 最後に勉強会等を通じて知り合った友人が、追悼の辞を述べる。

「◯◯さんはこういう人でした(A)。勉強会ではこんな勉強をずっと続け(B)、最後にこんなことを実現しました(C)。◯◯さんは世の中に役立つことをした、素晴らしい人物です!」

 これらを具体的に書ければ、「人生のハッピーエンド」は埋まる。

 ぜひ、追悼のとおりのことを実現して、幸せに世を去っていく自分を想像してみてほしい。すべてのハッピーエンドが書けたら、クリアファイルなどに入れておいて、ときどき眺めてみるといい。

 そして新しいことを思いついたら、そのたびに書き直してみる。こうして「見て」「書き直す」ことで、潜在意識にも「未来への希望」がインプットされていくだろう。