ファミリーレストラン大手のサイゼリヤが、7月からデリバリー大手・出前館のサービスを一部店舗で実験導入することがダイヤモンド編集部の調べで分かった。店内飲食に強いこだわりをもっていたサイゼリヤ。デリバリー事業は、消費者に受け入れられるのだろうか。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)
サイゼリヤが7月より出前館を実験導入
店内飲食のこだわりを方針転換
コロナ禍でサイゼリヤもついにデリバリー開始へ――。
ファミリーレストラン大手のサイゼリヤが、7月からデリバリー大手・出前館のサービスを実験導入することがダイヤモンド編集部の取材で分かった。実施規模は、数十店舗とみられる。
サイゼリヤはこれまで店内飲食に対して強いこだわりを持っており、デリバリーの導入に後ろ向きだった。
堀埜一成社長は、「われわれは、(デリバリーに)手を出さない。美味しいものを提供するから店に食べに来てほしい」などと2019年末に実施した本編集部のインタビューに対して語っており、否定的な見解を示していた。出前館の実験導入は、大幅な方針転換となる。
コロナショックは業績に打撃を与えただけでなく、ビジネスモデルの見直しや経営者が掲げる理念までも再考させている。