ふるさと納税サイト「中の人」が教える、返礼品選び「絶対NG」5連発Photo:PIXTA

ふるさと納税ポータルサイトの運営会社に勤めていた、元「中の人」が、「絶対NGな返礼品を見極めるポイント」と具体的なおすすめの返礼品5選を紹介する。(ライター 前林広樹)

ふるさと納税の返礼品選び
「絶対やってはいけないこと」とは?

 2024年も残り2週間を切った。ふるさと納税の返礼品で、何を選んだらいいのか悩んでいる人も多いだろう。返礼品の数が爆増している一方で、「質が悪い」「地元のものではなかった」などのクレームも相次いでいる。返礼品選びは、よくよく見極めることが重要だ。

 そこで今回は、ふるさと納税ポータルサイトの運営会社に勤めていた筆者が教える、「絶対NGな返礼品を見極めるポイント」と具体的なおすすめ返礼品5選を紹介する。

 なお、本稿では飲食物に絞った。飲食物以外では、「旅行券」がおすすめだ。その理由は、『ふるさと納税に“異変”?それでも選ぶべき「お得な旅行券5選」、温泉・グルメ・スキーを満喫!』にまとめたので、併せて読んでほしい。

絶対NGポイント(1)
量でアピールする返礼品は疑え

 ふるさと納税のポータルサイトで人気なのが、「和牛〇kg」「イクラ〇g」などと量を強調してお買い得感を演出している返礼品だ。こうした表示を見かけると、「税金を還付して2000円払うだけで、こんなにたくさんもらえるの!?」などと、ついつい興味を惹かれてしまう。

 しかし、この手の返礼品について、あまりにもお得過ぎるものは疑ってかかるのも大事だ。ふるさと納税には、返礼品の原価は「納税額の3割」という規制があるが、その規制を無視して提供しているケースが後を絶たないからだ。

 この手の返礼品に対しては、総務省が指摘し、ふるさと納税の対象から外れるという事案がいくつも発生している。実際に筆者自身も、ポータルサイト運営会社に勤めていた時代、営業担当と自治体の担当者が、返礼品の原価規制について激しくもめている場面を幾度となく見かけたことがある。

 また、以降はあくまで筆者の主観だが、ことさら量をアピールする返礼品は、質に関しては決して良いとは言えない印象がある。実際に筆者自身が以前、量をアピールした和牛を試食する機会があったのだが、かなり脂が強く、一人前の量を食べると相当胸焼けするだろうなと感じたことがあった。

 ただ、もちろん量と質のバランスが取れた返礼品も存在する。こればかりは、口コミ評価やレビューを見て注意深く吟味するほかない。とにかく、量とお得感ばかりを気にするのはNGだ。