「手取りを増やす」ためには、税金の仕組みを知ることが早道。新刊『サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65』から、抜粋してそのエッセンスをご紹介します!

高校生以上の子どもがいたら、
夫と妻、どちらの扶養にしたらいい?

高校生以上の子どもを養っていると、税金が安くなります。所得税・住民税を計算するときに「扶養控除を受ける」ことができるからです。では、共働きの場合、父親と母親のどちらが「扶養控除」を受けるといいと思いますか。

正解は「収入の高い方」です。

 所得税は収入(所得)が高くなると、税率も高くなります。ですから、収入が多い=税率の高い人が受けるのがトク。

「『控除』は、高い税率の人が受けたほうが安くなる税金は多い」という税金の法則を覚えておきましょう。

 たとえば、高校生の子どもひとりの「扶養控除」を受ける場合、年収600万円の夫だと安くなる税金は約7万2000円、年収200万円の妻だと約5万5000円です。逆に妻のほうが年収が高いなら、扶養控除は妻が受けた方がトクです。