「遅咲き出世」がますます難しくなっている3つの理由“遅咲き”の人にとって、よりいっそう状況は厳しくなっている Photo:PIXTA

誰も予期できない
「遅咲きさん」の成長

 早期選抜の時代である。私もコンサルティングの仕事でそれなりに関わっている。30代から40代前半くらいの社員の中で将来の経営幹部候補を発掘し、その後のキャリア開発の計画を練って、本人とも協議をした上で実行する。

 ただ、その将来性が分かりやすい人と、分かりにくい人がいる。早くから頭角を現すタイプならよいのだが、どこの組織にも“遅咲き”の人がいる。人より遅れてその才能が開花し、周囲が思いもよらぬ成長を遂げるのだ。