保険代理店ライフマイスター、募集人の大量流出を経て新社長が掲げる「第2の創業」

混迷の保険代理店ライフマイスターに
生保出身の33歳の新社長が誕生

 愛知県名古屋市に本拠地を置く、訪問販売を主体とした乗り合い代理店、ライフマイスター。同じく名古屋を地盤とする乗り合い代理店、アルファコンサルティングの募集人19人が独立し、資金を出し合って2011年に設立した代理店だ。

 初代社長は5年ほどで退任、2代目の社長はリーダーシップのある人物だったが、諸事情により3年ほどで退任し、大阪の代理店に移籍した。3代目社長は現会長の大野達男氏。その大野氏は損保畑の人物で、社長業よりも顧客訪問を優先しがちだった。

 ライフマイスターは生保の割合が多いのに加え、株主が多いことがネックとなり、代理店経営は混迷、募集人の流出が止まらなかった。350人ほどいた募集人のうち約110人が主に2つの代理店に移籍、現在は200人強にまで減っている。

 そうした中、ライフマイスターに4代目社長が就任。それが、東京海上日動あんしん生命保険の社員だった西浦伸明氏だ。若干33歳の新社長の誕生に、代理店業界では驚きの声が上がった。

 では、いったいどういう経緯で社長に就任し、混迷の代理店をどのように経営していくのか。渦中の西浦社長に真相を聞いた。