年200万円貯めるには……

前回は、夫婦で1億円をめざすことは夢ではないとお伝えしました。60歳の定年退職時までに1億円を貯めるには、現在30歳の夫婦なら、年間200万円貯めて3%で複利運用していけば達成可能です。

つまり、最初のハードルは、年間200万円貯めることです。
 今回は、年間200万円の種銭を作るために欠かせない、「4大固定費」のリストラ方法をお伝えしたいと思います。

 固定費とは、毎月固定で決まってかかる費用のことです。なかでも金額の大きい「自動車費用」「保険料」「住居費」「教育費」を私は4大固定費と呼んでいます。
 この4大固定費をいかに小さくおさえるかが、種銭づくりの最大のポイントです。

 それでは4大固定費のなかでもすぐに削りやすい自動車費用、保険料(生命保険)、住居費の節約ワザを見ていきましょう。

自動車費用をリストラする!

 4大固定費の一つが自動車費用です。
 たとえば、300万円の自動車に7年間乗る場合のコストを考えてみましょう。自動車税に年4万5000円、ガソリン代に年6万4000円(燃費23.4km/L 1年間の走行距離1万km ガソリン代150円/Lとする)、車検時に自動車重量税として2万円なら、7年間で約380万円かかることになります。

つまり1年当たりのコストとして、約54万円です。
 現在は消費税が5%で、エコカー減税の対象車を選べば自動車取得税や自動車重量税などが免税や減税になりますが、増税後は取得時にも、よりお金がかかるようになります。

 この他にも、自動車保険に年5万円、点検費用・消耗品の交換費用に年5万円、駐車場代に年24万円かかる場合、年間で約90万円の費用になります。
 1ヵ月あたり7万5000円です。

これをリストラする一番いい方法は、都心に住む人は思いきってカーシェアリングに切り替えることです。
 我が家は月額基本料金1000円(利用料金込)を支払うことで、15分200円(1時間当たり800円)で借りられるサービスを利用しています。夫婦で利用できるため、大変便利です。
予約も、出かける前にスマートフォンで簡単に済ませられます。

 地方で自動車がないと不便という場合は、自動車のダウンサイジングを検討してみてください。

燃費のよい軽自動車やコンパクトカーにすれば、コストを半分以下に下げることも可能です。100万円の軽自動車の場合、自動車税は年7200円、ガソリン代に年5万円(燃費30km/L 1年間の走行距離1万km ガソリン代150円/Lとする)、車検時に自動車重量税として1万円で、7年間のコストは約140万円です。
 軽自動車ほどではありませんが、コンパクトカーも十分にリーズナブルになります。