
第88回
致命的な設計ミスが破綻を招く!虚偽と無責任に満ちた公的年金制度の悲劇
野口悠紀雄
我が国の年金財政の逼迫は、高齢化が予想を超えて進展したために生じたと思われがちだが、そうではない。「20%の保険料率が必要な制度を4%で運…
2010.9.25
突如として世界中を襲った経済危機。激流に翻弄される日本経済はどうなってしまうのか? なすべき対策はあるのか? 100年に1度の未曾有の事態を冷静に分析し、処方箋を提示する野口悠紀雄の緊急連載!
第88回
野口悠紀雄
我が国の年金財政の逼迫は、高齢化が予想を超えて進展したために生じたと思われがちだが、そうではない。「20%の保険料率が必要な制度を4%で運…
2010.9.25
第87回
野口悠紀雄
しばしば「高齢化の進展が年金財政を悪化させた」といわれるが、積立方式の場合、相対的高齢化(世代別人口数の相対的な変化)は年金財政に無関係だ…
2010.9.18
第86回
野口悠紀雄
日本の人口構造が大きな問題を抱えているのは間違いない事実であり、年金をめぐる議論は、「人口高齢化が進めば年金財政は悪化する」ということを自…
2010.9.11
第85回
野口悠紀雄
給与所得だけを対象とする在職老齢年金制度は、公平の原則に反する。高齢者の労働市場をゆがめ、さらに所得の種類によって大きな格差が存在すること…
2010.9.4
第84回
野口悠紀雄
これまで「在職老齢年金制度の下では、働くと年金が減ることから、高齢者の就業意欲がそがれる(高齢者の労働供給が減少する)」ことを述べてきた。…
2010.8.28
第83回
野口悠紀雄
「年金受給年齢になったら必ず年金をもらえる」と考えている人が多いのではないかと思う。ところが、働き続ける限り「保険料を払い、年金はもらえな…
2010.8.21
第82回
野口悠紀雄
基礎年金に対する国庫負担率は、従来の3分の1から2分の1に引き上げられた。決められた際、「恒久財源を確保して行なう」とされたが、自民党、民…
2010.8.14
第81回
野口悠紀雄
2009年度における国民年金保険料の納付率は、ついに6割を割り込んで50%台に突入した。国民年金は、風前の灯であるように思われる。しかし、…
2010.8.7
第80回
野口悠紀雄
未納者・未加入者数は、03年度(平成15年度)の490万人がピークで、それ以降は減少している。しかし、納付率は改善していない。「本来保険料…
2010.7.31
第79回
野口悠紀雄
国民年金の保険料未納の尻ぬぐいは、被用者年金が過大な負担を負うことにより行なわれていると述べてきた。09年の制度改正で、国庫負担率は2分の…
2010.7.24
第78回
野口悠紀雄
「納付率が6割程度でしかないのに国民年金が破綻しない」理由は、「すべての年金制度で費用を負担する仕組みになっている」からとされている。しか…
2010.7.10
第77回
野口悠紀雄
国民年金保険料の納付率は、信じられないようなレベルまで低下している。2010年3月末での納付率は、59.4%だった。半分近くの人が保険料を…
2010.7.3
第76回
野口悠紀雄
公的年金の役割は「長生きしすぎることへの保険」だと述べたが、そう考えれば「なぜ効率の悪い公的年金が必要なのか」という疑問が生まれる。しかし…
2010.6.26
第75回
野口悠紀雄
人口が減少する社会では、国庫負担があったとしても、賦課方式年金は個人年金に収益率の点で追いつかないことを述べた。では、人口減少社会では公的…
2010.6.19
第74回
野口悠紀雄
日本の人口が減少しているなかで、財政検証で想定されている保険料率や国庫負担率では、所得代替率が50%の年金を長期にわたって継続することはで…
2010.6.12
第73回
野口悠紀雄
厚生年金は、今後30年の間に、保険料納付者が8割に減り、他方で受給者が2割以上増えるという事態に陥る。しかし、日本の年金制度は適切に対処し…
2010.6.5
第72回
野口悠紀雄
これまで厚生年金収支のシミュレーション計算を行い、2030年頃までには財政破綻するとの結論を導いた。しかし、これは賃金上昇率1%と物価上昇…
2010.5.29
第71回
野口悠紀雄
厚生年金は深刻な財政問題を抱えている。現在の制度を継続して何の対策も講じなければ、20年以内に積立金が枯渇し、年金給付ができない状態に陥る…
2010.5.22
第70回
野口悠紀雄
これまで、現行制度を継続すれば年金財政が破たんすることを述べてきた。それは「現役世代の給与に対して年金給付が高すぎる」とも言える。では、賃…
2010.5.15
第69回
野口悠紀雄
これまで連載で述べてきたように、「100年安心年金」の経済想定は、現実と比べてあまりに楽観的で非現実的な仮定を置いている。実際はどれほど危…
2010.5.8