最終回
「死人に口なし」の姿勢で復興や防災はあり得ない“悲劇の真相”を見つめる旅は、今ここから始まる
吉田典史
被災地で取材を続けると、腑に落ちないことがある。それは、死に目を向けない形で「復興」が進んでいることだ。連載最終回は、“悲劇の真相”を見つ…
2012.5.29
東日本大震災からもう1年が経とうとしている。人々の記憶も薄らぎ始めた。しかし、国の復興対策はなかなか進まず、被災者・遺族の心の傷も癒えない。3.11がもたらした「喪失」は、日本人にどんな教訓を投げかけているのか。日本が真の復興を遂げられる日は来るのか。その問いかけをまだ止めることはできない。いや、止めてはいけない。遺族、医師、消防団員、教師、看護士――。ジャーナリストとして震災の「生き証人」たちを取材し続けた筆者が、様々な立場から語られる悲劇の真相を改めて炙り出す。
最終回
吉田典史
被災地で取材を続けると、腑に落ちないことがある。それは、死に目を向けない形で「復興」が進んでいることだ。連載最終回は、“悲劇の真相”を見つ…
2012.5.29
第14回
吉田典史
震災直後に送迎バスが津波へ向かい、園児5人が死亡した事件は、遺族が園に対して訴訟を起こしたことで、全国的に有名になった。子どもたちの死は人…
2012.5.22
第13回
吉田典史
6年前、愛しい息子を自殺で失い、今は震災で家族を亡くした遺族たちを支えようとする母がいる。全国から遺族が殺到する「つむぎの会」を主催する、…
2012.5.15
第12回
吉田典史
家族の思い出が詰まった家にいると、前に進めない――。そう考えて、津波から逃れた家を解体することを決めた元消防団員がいる。震災後は、家族5人…
2012.5.8
第11回
吉田典史
大震災発生時に、浪江町で行方不明となった娘を捜すため、立ち入り禁止区域に単身で潜入した父親がいる。あれから1年経った今も、父親は娘の面影を…
2012.4.24
第10回
吉田典史
自らの危険を顧ず、住民の避難誘導中に津波にのまれた南三陸町役場の女性職員は、一躍「震災のヒロイン」となった。この度、彼女のエピソードが埼玉…
2012.4.17
第9回
吉田典史
「3.11」から1周年が過ぎ、震災の記憶は薄れつつある。しかし、犠牲者の遺族はいまだに大きな苦悩を抱えている。身内の本当の死因がわからない…
2012.4.10
第8回
吉田典史
遺体を消毒、修復、保護するプロフェッショナル、それがエンバーマーだ。大震災直後の被災地で彼らが活躍した事実を、知る人は少ない。ドライアイス…
2012.4.3
第7回
吉田典史
被災地に足を運び、防災を訴え続けてきた地震学の第一人者、都司嘉宣氏。この3月末で東京大学を定年退官する。最後の取材で氏が語ったことは、いま…
2012.3.27
第6回
吉田典史
メディアは被災地の出来事を集中豪雨のように報じたが、なかには群馬県の緊急消防援助隊のように、詳しい背景が報じられず、世間の誤解を招いたケー…
2012.3.13
第5回
吉田典史
メディアでは、大震災に伴う津波で多数の死者が出たことについて、防災インフラや避難訓練の不備を指摘する論調が一般的となっている。しかし、その…
2012.3.6
第4回
吉田典史
東日本大震災で被災したのは、人間ばかりではない。犬や猫などのペットも同様だ。飼い主と離れ、福島原発20キロ圏内に取り残された憐れな動物たち…
2012.2.28
第3回
吉田典史
東日本大震災で最初の犠牲者が出たのは東北ではなく、実は東京都内の九段会館だった。激震で施設の天井が崩落し、下敷きになって死んだ被害者の遺族…
2012.2.21
第2回
吉田典史
数々のメディアで活躍するフリーアナウンサーの生島ヒロシさん。実は生島さんも、最愛の家族を震災で失った遺族の1人だ。最愛の妹はなぜ死ななけれ…
2012.2.14
第1回
吉田典史
大震災から1年近くが経つ。しかし復興は進まず、人々の記憶も薄れつつある。3.11がもたらした「喪失」は、我々にどんな教訓を投げかけているの…
2012.2.7