安藤茂彌

安藤茂彌

トランス・パシフィック・ベンチャーズ社CEO、鹿児島大学特任教授
1945年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、三菱銀行入行。マサチューセッツ工科大学経営学大学院修士号取得。96年、横浜支店長を最後に同行を退職し渡米。シリコンバレーにてトランス・パシフィック・ベンチャーズ社を設立。米国ベンチャービジネスの最新情報を日本企業に提供するサービス「VentureAccess」を行っている。VentureAccessホームページ
第54回
東大9月入学論議はコップの中の嵐問われるべきは教育の密度だ
安藤茂彌
先月シリコンバレーで、日米の大学関係者による「国際化に向けた大学経営」と題する会合が開かれた。このなかでスタンフォード大の教授から、大学院のある学科の入学願書の国別応募比率について、衝撃的な発表があった。
東大9月入学論議はコップの中の嵐問われるべきは教育の密度だ
第53回
日本人の能天気さはギリシャに匹敵 国家財政の破綻は、ある日突然起こる
安藤茂彌
ようやく2011年が去った。景気が悪い上に大震災。そのうえ原発。踏んだり蹴ったりの一年だった。2012年は何とか良い年にしたい。特に年初には明るい記事を書きたい。だが考えれば考えるほど難しい。むしろ不吉な予感がする。2012年は日本国破綻の年になるかもしれない。
日本人の能天気さはギリシャに匹敵 国家財政の破綻は、ある日突然起こる
第52回
オリンパス事件で世界が見たのは日本人の尊厳のない生き方だ
安藤茂彌
オリンパスの事件の経緯で筆者が注目したのは「取締役会の全員一致」である。なぜ実態解明の動議に一人の賛成者もいなかったのだろうか?優良企業オリンパスの取締役となれば、世間は高い人格と識見を持っていると見なす。だが、実態は長年社長を務めた菊川元社長に盲従する「イエスマン」ばかりだった。
オリンパス事件で世界が見たのは日本人の尊厳のない生き方だ
第51回
スティーブ・ジョブズに見る「東洋」と「西洋」
安藤茂彌
ジョブズ氏の他界後、筆者は曽我弘さんの携帯に電話した。曽我さんは、シリコンバレーで設立したベンチャー企業をアップルに売却した人である。ジョブズと一対一で買収交渉をした人である。
スティーブ・ジョブズに見る「東洋」と「西洋」
第50回
「ソフトウェア革命」が起きつつある今、日本は「物作り」に執着していてよいのか
安藤茂彌
シリコンバレーではソフトウェア革命と言う言葉が囁かれている。IT革命はハードウェアとソフトウェアを両輪にした革命であったが、今度はソフトウェアだけの革命が起きるという。この革命はすべての業界に関係する。
「ソフトウェア革命」が起きつつある今、日本は「物作り」に執着していてよいのか
第49回
日本のベンチャーキャピタル再生への道
安藤茂彌
夏休みを利用して日本から多くの若者がシリコンバレーを訪問してくるようになった。拙宅を訪問してきたのは、東大を出て外資系のコンサルティング会社に勤めている20代の青年である。ベンチャーキャピタリストになりたいという。私は言下に言い放った。「やめろ」。
日本のベンチャーキャピタル再生への道
第48回
日本の起業家がシリコンバレーで表彰される日が来た
安藤茂彌
いっそのこと日本の起業家はシリコンバレーに来たらどうだろうか。淘汰されるものもあろうが、今回、日本人が中核メンバーを務める2社がシリコンバレーで表彰されたことは、成功の道筋の存在を示している。
日本の起業家がシリコンバレーで表彰される日が来た
第47回
シリコンバレーではインターネットバブルがすでに始まっている
安藤茂彌
シリコンバレーが賑やかだ。ベンチャーの上場の噂は絶えず、憶測が憶測を呼び、途方もない高値が飛び交っている。利益確定を急ぐVCも増えており、これはもうバブルと呼んで間違いない。
シリコンバレーではインターネットバブルがすでに始まっている
第46回
「有望な技術はヘルスケア、IT、ナノテクの交差点から出てくる」とオバマ政権のスタッフは語った
安藤茂彌
毎年その年の10大テクノロジートレンドを占うことで知られるシリコンバレーの会員制勉強会Churchill Club。今年の会合の大きな目玉は、米政府のCTO(最高技術責任者)と呼ばれるアニーシュ・チョプラ氏がパネリストの一人として参加したことだ。
「有望な技術はヘルスケア、IT、ナノテクの交差点から出てくる」とオバマ政権のスタッフは語った
第45回
震災に目を奪われてはならない日本にはもっと深刻な債務問題がある
安藤茂彌
米国、欧州各国で債務問題が大きくクローズアップされている。しかし、先進国の中でひときわ厳しい財務状況にあるのは、ほかならぬ日本だ。震災に目を奪われて、この問題をないがしろにしてはならない。
震災に目を奪われてはならない日本にはもっと深刻な債務問題がある
第44回
ビンラディン殺害は「想定外」をギリギリ排除した緻密な作戦だった
安藤茂彌
日本で「想定外」という言葉をよく聞くが、その言葉はあまり安易に使うべきではない。米国のビンラディン殺害作戦では「想定外」を「想定内」に引き込むネガティブ・シナリオがいくつも立てられ、消し込まれていった。そして実際にネガティブ・シナリオは起きた。だが克服できた。
ビンラディン殺害は「想定外」をギリギリ排除した緻密な作戦だった
第43回
「被災者の忍耐力」と「政治リーダーシップの不在」――海外メディアが見抜いた表裏一体の問題
安藤茂彌
地震・津波は「天災」である。だが被災者への支援物資搬入の遅れは「人災」である。臨機応変な措置を取れない政治リーダーシップの不在を、海外メディアは世界に伝えていった。「被災者の忍耐力」と「政治リーダーシップの不在」は表裏一体の問題として認識されたのだ。
「被災者の忍耐力」と「政治リーダーシップの不在」――海外メディアが見抜いた表裏一体の問題
第42回
情報公開を渋る東電が世界を恐怖の底に陥れている
安藤茂彌
海外から今回の原発事故を見ていると、東電の秘密主義の異常さが突出して感じられる。詳細な情報を迅速に公開せず、自社の知識だけに頼り、解決しようとしている様子しか伝わってこないのだ。福島原発事故で世界が不安と恐怖に駆られる大きな理由がそこにある。
情報公開を渋る東電が世界を恐怖の底に陥れている
第41回
2015年に日本の財政破綻が発端となって、日本発の金融危機が起こるのか?
安藤茂彌
過去70年間に、日本人には自国の命運を左右する大問題を自らの手で解決した実績がない。「日本の倒産」を日本人自らの政治的意思で未然に防ぐことができるのか。それともまた重大な決断を「外圧」に委ねるのか。
2015年に日本の財政破綻が発端となって、日本発の金融危機が起こるのか?
第40回
自国を過大評価する中国の根っこにある「臥薪嘗胆」の思いとその矛先――米中首脳会談で見えた日本への教訓
安藤茂彌
「面子・立場」にばかりこだわる中国の外交姿勢は、米国でも反発を呼んでいる。英エコノミスト誌は、中国の姿勢は同国の故事「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」に起源をもつと分析している。しかも、その矛先の一つは、日本に向けられている。
自国を過大評価する中国の根っこにある「臥薪嘗胆」の思いとその矛先――米中首脳会談で見えた日本への教訓
第39回
めげる日本、めげないアメリカ気力の差が国力の差を生む
安藤茂彌
海外から日本を見ていると、日本は「腑抜け国家」のように見える。脅威を脅威とも感じず、意気地もなく、肝心なことを何も決めない。その様子を見て、米国の政府関係者は「日本のようになりたくない」と平気で言う。
めげる日本、めげないアメリカ気力の差が国力の差を生む
第38回
「非核三原則」から「非核二原則」へ政策転換を図る時が来たのではないか
安藤茂彌
日本ではなぜか大きく報道されなかったが、9月に北京で中露首脳会談が開催され「第二次世界大戦終結65周年に関する共同声明」が調印された。中国とロシアは時計の針を当時に巻き戻して現在の行動を正当化しようとしている。日本は「恐慌の時代」の入り口に立っているのではないか。
「非核三原則」から「非核二原則」へ政策転換を図る時が来たのではないか
第37回
振り子はふたたび小さな政府に振れるのかオバマ民主党“中間選挙”敗色濃厚の意味
安藤茂彌
11月2日に行われる米国の中間選挙では、オバマ民主党政権に対する批判の高まりを背景に、共和党が大きく勢力を挽回すると見られている。これは、アメリカ人が本来好む「小さな政府」への揺り戻しを意味するのだろうか。
振り子はふたたび小さな政府に振れるのかオバマ民主党“中間選挙”敗色濃厚の意味
第36回
海底に国旗を立てて領有権を主張する中国に日本はこんなに無防備でいいのか
安藤茂彌
中国は最近、近隣諸国と領有権紛争が起きている東シナ海で調査艇を海底に沈め、国旗を植え込んだ。この事件は米国では大きく報じられたが、日本ではメディアの扱いは小さかった。中国とのあいだに尖閣諸島問題を抱えている国とはとても思えない無関心ぶりである。
海底に国旗を立てて領有権を主張する中国に日本はこんなに無防備でいいのか
第35回
日本がGDP第3位から挽回するには「第3の維新」が必要だ
安藤茂彌
日本人はシリコンバレーで活躍している中国人やインド人、アメリカ人とどこが違うのか。彼らに共通していることは、端的に言えば、「個人主義」だ。その個人主義に日本人が目覚めたときもあった。明治維新そして敗戦のときである。
日本がGDP第3位から挽回するには「第3の維新」が必要だ
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