2008.12.2 GMが潰れても、米自動車産業には次世代を担うベンチャーがある GMは9月24日に創立100周年を祝った。アメリカで始まった産業革命の象徴に自動車産業がある。その歴史を体現してきたGMが倒産することになれば、アメリカ自動車業界の歴史は第二幕に進むことになる。
2008.11.7 バラック・オバマを大統領に選んだアメリカ民主主義の真骨頂 アメリカの第44代大統領がバラック・オバマ氏に決まった。どんなに頑張ろうとも二流市民としか見なされなかったアメリカの黒人。大統領に黒人が就任することは、彼らにとって予想もしなかった出来事であるに違いない。
2008.10.22 ポールソンがゴリ押しした規制緩和が、米投資銀行の自己崩壊を招いた 筆者が三菱銀行のトレーニーとしてモルガン・スタンレーに派遣されたのは、1979年だった。あれから29年。三菱UFJファイナンシャル・グループがモルガンの救済に乗り出した。いまや時代は大きく変わった。
2008.9.25 米金融危機、付け焼刃の対応策が残した大きな課題 この1週間で状況は一変し、多くの米国民が「経済問題が大統領選挙の最大の焦点である」と認識するようになった。最大の責任は破綻した金融機関の経営者にある。次に事態を放置してきた行政当局の怠慢にあると思う。
2008.9.17 「戦おう!」と国民を鼓舞するマケインは、米国の停滞を救えるのか 大統領候補を決める共和党大会が9月1日から開催された。マケインは拳を振り上げて何度も何度もFight(戦おう)を連呼した。聴衆の99%は白人だった。マケインはこの演説で「Fight」を43回も言った。
2008.9.8 成功裡に終わった民主党大会で見えてきたオバマの茨の道 8月25日から民主党党大会が開催された。この2日前にオバマ候補はバイデン上院議員を副大統領候補にすると発表し、その途端にオバマ支持率が落ちた。ヒラリー・クリントンを指名しなかったからである。
2008.8.26 日本企業を縛る米国流SOX法に無理に付き合う必要はない 日本でも不正会計を行った企業は存在する。トップの下にはイエスマンしかいない企業か、組織ぐるみで粉飾を実行した企業が事件を起こしている。だが、こうした事件を米国流のJ-SOXで防げるのだろうか。
2008.7.15 オバマを正当に評価できない差別の国ニッポン 町村官房長官の談話として「オバマ候補はマケイン候補に勝てない。それは彼が黒人だからだ」との報道が飛び込んできた。その後すぐに否定したようだが、これが日本政府の発言として世界に流されてしまった。
2008.6.27 世界で今後重要となる4つの技術開発、鍵を握るのは日本企業 シリコンバレーで行われたパネルディスカッションでの意見によると、これから重要な技術は、中高年の知力維持プログラム、バイオ燃料の開発、太陽光発電市場の拡大、効率的な淡水化技術の開発の4つに要約される。
2008.6.12 モバイル興隆の中、世界の隅に押しやられた日本の携帯電話産業 テクノロジートレンドを占うパネルディスカッションが開催された。筆者はこれに参加しITのトップテーマがモバイルの更なる発達であるのを確認した。だが日本企業はこれに対応する戦略をもっているのだろうか。
2008.5.28 クリントンの本音は、オバマの暗殺期待? どう見てもクリントン候補に勝ち目はない。それでもクリントンは降りない。米国民も彼女の真意を測りかねている。彼女が降りない本当の理由は何なのか? そんなときに彼女が問題発言をした。
2008.5.9 クリントンのオバマいじめ、問われる大統領の品格 民主党の大統領候補選は、これまで獲得した代議員数でオバマ候補が150人リード(5月6日現在)。だがクリントンの劣勢挽回策はネガティブ・キャンペーンだった。オバマに不利になる材料を探しては責め上げた。
2008.4.23 漂流する私のサブプライムローンいとも簡単に借金できた米国社会の帰結 筆者は日本の不動産バブル崩壊時には日本の銀行の支店長で、不良債権の回収に忙しく奔走する側の人間だった。ところが、今回は180度立場が変わり、サブプライムローンの借入人になってしまった。