一般社団法人東京23区研究所
第13回
フォークソングの名曲『神田川』でも有名な中野区の木賃(もくちん)ベルト地帯は、実は「業火ベルト地帯」と呼ばれるほど、出火時の延焼リスクが高い。木造住宅が多いわりに道路の整備が遅れているからだ。区はどのような対策を講じているのか。

第12回
住民らによって構成され、体を張って町を守った江戸時代の「町火消」。その心意気を受け継ぐのが、防災コミュニティが充実している台東区だ。地震発生時の出火リスクは高いものの、警察、区、区民が密に協力して防災にあたる独特な街である。

第11回
日本最大の歓楽街「歌舞伎町」を抱える新宿区は、まさに悪質犯罪の多発地帯だ。ビルや地下街が多いため、震災発生時のリスクも高い。戦後この街が掲げた「家族で楽しめる健全な娯楽文化の提供」という理念を、再び取り戻すことができるだろうか。

第10回
北区と言えば、古い団地が多い。その団地を含む住宅の4割以上が、実は現在の耐震基準を満たしていない。住民には高齢者が多いことからも、災害発生時のリスクはかなり高い。そんな今、区が頼みにしているのが中学生の「防災パワー」である。

第9回
「日本一のセレブ地区」として名高い港区。一見、住民の「安心・安全」を脅かすリスクなど何もなさそうだが、実はさにあらず。坂が多く、高層ビルが多い土地柄のため、他の区には見られない危険も多い。区が全力で取り組む対策の中身とは?

第8回
江戸川区は、区の7割が満潮面以下のゼロメートル地帯だ。今回のような大型台風に襲われれば、甚大な被害を被る可能性が高い。にもかかわらず、避難所の整備は遅れている。江戸川区は、災害や犯罪などのリスク対応へと、全力を注ぎ始めた。

第7回
練馬区は地盤が固く、都内でも地震に強い地域だ。その代わりに、実は都内随一の「猛暑地域」ならではのリスクも高く、ゲリラ豪雨や夏型犯罪が多い。火災発生時における不燃化率も低く、区は防災体制の整備のためにアイディアを巡らせている。

第6回
関東大震災では、火災旋風により最大の被害を受けた墨田区。建物の倒壊リスクや出火リスクは高い。過去の被害を教訓に、墨田区の防災体制は他区よりも進んでいる。常に最悪の事態を想定し、最善の準備をしているという区の取り組みを見てみよう。

第5回
目黒区と言えば、女性に最も人気が高い街。女性が集まるトレンドは、単なるブランド志向だけではなさそうだ。大地震発生時に懸念される火災リスクは平時はかなり低く、犯罪発生率も急減している。「安全・安心ブランド」の真骨頂を見てみよう。

第4回
東京23区最大の人口密度を誇る豊島区は、震災などによるパニックが発生したときに、火災や犯罪のリスクが最も高いと目されるエリアだ。区は日頃から、どんな取り組みをしているのだろうか。首都直下型地震が囁かれる今、気になるところだ。

第3回
23区で最大の面積を誇る大田区だが、オープンスペースが少なく、広域避難場所の適地は少ない。そのため、避難場所の多くが区の緑辺部にあり、住家から避難場所までの距離は遠い。いざ災害が発生したとき、あなたは無事に避難所へたどり着けるか?

第2回
オフィスが集中する千代田区は、ひとたび大地震が起きれば、3人に2人の割合で大量の帰宅困難者が出ると予測されている。なおかつ、火災発生率も高い。だが、都心区ならではのリスクがあればエリア特有の強みもある。あなたは無事に家に帰れるか?

第1回
東日本大震災を機に、自分が住む地域の安全性を気にする人が急増している。東京23区のあらゆるデータを基に、「安心・安全な街」の条件を考えてみよう。「埋め立て地」の江東区は、直下型地震に対する脆さと同時に、意外な防災力も持っている。
