2011.4.11 被災地にもいる「人材マネジメント型企業変革リーダー」そうしたリーダーこそが創発的戦略を主導する神戸大学大学院経営学研究科教授 平野光俊 経営学では、戦略をマネジメントの上位に位置づける考え方は、枚挙に暇がない。戦略人事もしかり。だが、戦略を起点とする考え方は常に正しいのだろうか。組織の各メンバーが環境に適合した行動をとった結果の集合が、創発的戦略であり、人材マネジ…
2011.4.1 危機におけるトップのリーダーシップ非常時にリーダーはどう振る舞うべきか早稲田大学ビジネススクール教授 内田和成 津波によって壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町の佐藤町長の言葉からは、だれもが強いリーダーシップを感じるだろう。それはなぜか。目前の危機と危機が解決した後の課題解決において、どのようなリーダーシップが求められるのかを考えてみよう。
2011.3.28 低炭素社会は公共財、その特質を踏まえて「グリーン・イノベーション」促進の方策を考える京都大学大学院経営管理研究部教授 成生達彦 「グリーン・イノベーション」が大流行しているが、だれも具体的な行動計画を描き切れていない。それは低炭素社会が「公共財」であるからだ。公共財としての特質を踏まえ、「グリーン・イノベーション」を促進する方策を考えてみよう。
2011.3.18 終身雇用とリーダーシップの関係人脈作りをオープン方式化し、仕事の仕方を「見える化」せよ慶應義塾大学ビジネススクール教授 高木晴夫 日本的経営の“3種の神器”のうち、「終身雇用制度」だけは依然として企業の真ん中に座り続け、経営のあらゆる側面に影響を及ぼしている。終身雇用制度の光と影を検証することを通じて、日本企業経営変革の道を探る。
2011.3.7 ビジネス界は「体験知」至上主義「学習知」を併用して難題を解決する道を示す神戸大学大学院経営学研究科教授 加登 豊 ビジネス以外の世界では、体験知と学習知を上手に組み合わせて活用できる者が高い業績をあげている。体験知では解けない問題が増えているいま、ビジネスの世界でも、教則本や定石・詰碁の知識に相当する学習知を一層獲得し、それを実践の場で活かす…
2011.2.28 個人が専門性を高めると、企業内の人材ニーズと個人のキャリア開発にミスマッチを起こす早稲田大学ビジネススクール教授 内田和成 個人が企業内で専門性を高めることが大事だという話にはごまかしがある。今や企業の人材ニーズと個人のスキルの間には必ずミスマッチが生じる時代だ。それを正しく理解した上で、個人は自分のキャリア開発を考え、企業は自社の人材育成を図るべきで…
2011.2.21 消費者の情報収集・買物行動を踏まえて販売チャネルをどう整備するか京都大学大学院経営管理研究部教授 成生達彦 メ-カ-が生産した財は、多くの場合、卸や小売などの流通業者を介して販売される。今回は、消費者の情報収集や買い物行動を踏まえて、チャネルをいかに構築するかについて議論する。財の性格を知ればチャネル構築のヒントが得られる。
2011.2.14 終身雇用制度の功罪点検を通じて日本企業変革への道を探る慶應義塾大学ビジネススクール教授 高木晴夫 日本的経営の三種の神器といわれたもののうち、「終身雇用制度」だけは、依然として企業の真ん中に座り続けている。そしてそれは経営のあらゆる側面に影響を及ぼしている。終身雇用制度の光と影を検証することを通じて、日本企業の経営変革の道を探…
2011.2.7 競争力を奪う不条理な均衡状態=多品種少量生産の罠から抜け出す道神戸大学大学院経営学研究科教授 加登 豊 日本企業は競争力のある多品種少量生産体制を確立した。だが、その成功がいまや、企業活動のあらゆる側面で、日本企業を蝕み始めている。多品種少量生産の罠から抜け出すには、どうすればよいか。その方策を考えてみよう。
2011.1.31 アジアに出現した国籍にこだわらぬ新消費者群国境を意識しない東アジア企業構想のススメ早稲田大学ビジネススクール教授 内田和成 最近のアジアの若人を見ていると、驚くほど嗜好が均質だ。彼らが製品・サービスを選ぶ基準として国籍は二の次。この変化を踏まえ、日本企業も日本の冠に対するこだわりを捨て、真の意味で東アジア企業へ脱皮することが望まれる。