
谷口智彦
洪水の惨害に見舞われたパキスタン支援において、中国はどうしたことか大きく出遅れた。日本はなんとか9位に顔を出すけれど、ドイツばかりかノルウェーの後塵をも拝し、いまひとつ目立たない

今から2年先の世界は、一部に「2012年問題」として取り沙汰する者があるように、秩序の一大変動期を潜り抜ける

韓国がこの5月真新しいシンクタンクを作り世界の注目を集めにかかったのを見て、軽い衝撃を受けた。名称をGlobal Green Growth Institute(GGGI)といい、本部はソウルにある

南シナ海が何かと騒がしい。沿岸各国の対立が増し、一躍緊張の海になった。この状況下、東シナ海に関わる日本の対中政策も影響を受けざるを得ない

中国は、人民元を国際通貨にしたがっている。けれども日本がしたように、国際資本移動を自由にし、市場の取引で円が自由にやり取りできる道へ進んだようには、一挙に進もうと思わない

世界中では米国が断然首位で57。これに英国が34、タイが23で続く。日本はアジア2位、世界で4位の17。中国政府が世界中に作った中国語普及機関「孔子学院」の数である

欧州経済危機には軍事的帰結がある。欧州の軍事関連企業の株価には、早くもその兆しが表れつつある

民主党国会議員団の相原久美子、網屋信介、川内博史、近藤昭一、瑞慶覧長敏、皆吉稲生の6氏は、去る5月7~9日、サイパン、テニアンを訪れ、在沖縄海兵隊をもっと受け入れてくれないか地元の代表者たちに打診した

シェールガスという言葉、まだ耳慣れないもののじき広く聞かれるようになるだろう。これが大量に取れるとなると、米国は1次エネルギーにおける海外依存度を著しく減らし、逆に言えば自足度を甚だしく増すことができる

鳩山由紀夫首相とバラク・オバマ大統領の10分間テーブル・トークがどんな実態だったか、先週中頃(4月14日前後)までにはワシントンの早耳筋を通じて永田町界隈に知れ渡った
