
王 青
中国は長年「一人っ子」政策を続けていたが、その結果、親の介護などの問題に直面する人が増え、社会問題化している。かつての「一人っ子」政策が原因となって生じている、さまざまな現実を解説する。

中国のSNSで爆発的に拡散した投稿がある。北京在住の中年男性が投稿した家族の闘病記だ。なぜ、その投稿が多くの中国人の共感を呼んだのか。豊かになった今でも、中国の医療や社会保障の「現実」を見たからだ。

中国では旧暦の正月を「春節」と呼び、盛大にお祝いする。2018年は2月15日が大晦日に当たり、この日から7日間の大型連休となる。ところが、このめでたい春節から逃げる道を選ぶ中国人は少なくない。そして、その逃避行の先として日本を選ぶ人々が多い。なぜだろうか。

先日の東京の大雪のニュースは中国でも報道されたが、話題になったのは男子小学生の半ズボン姿や女子高生のミニスカート姿。近年、中国では子どもの体力低下が懸念されており、日本の子どもが“たくましく”見える。

小さな店や屋台でもスマホで決済が常識化している中国は「IT先進国」「モバイル先進国」と呼ばれ、スマホアプリでどんどん便利になっている。その一方で、IT化の波について行けず、取り残される高齢者も多い。

高齢化の進展や人口減少の問題により、中国ではかつての「一人っ子政策」を廃止した。しかし、一人っ子の子育てが定着した中国では、結婚しても無理して子どもを産みたくないと考える女性が増えている。
