河崎 環
俳優の渡辺裕之さん、タレントの上島竜兵さんが急死した。元気で活躍しているイメージの二人の訃報が続いたことに、大きな悲しみと衝撃を受けている人も多いのではないだろうか。毎年なぜか5月頃になると、有名人の訃報と“いのちの電話”への紹介が多くなる……それは気のせいではなく、5月は本当にそういう時期なのだという。

平成ノブシコブシの徳井健太は、長らく相方の吉村崇に比べ「じゃない方」芸人と呼ばれてきた。華麗に売れていく相方と何度も大げんかしたという徳井は、人気番組「ゴッドタン」の「腐り芸人セラピー」という企画で「悟り芸人」として覚醒する。彼のお笑い論・芸人論は、仕事にもがき、葛藤してきた者にしか書けないものだ。

テレビのワイドショーでコメントをするのは、ものすごく難しい。どんな球が飛んできても打ち返し、しかも自分の個性という付加価値を載せないと生き残れない。しかしいまどき、広い場所で何かを発言するのはリスクしかない。うっかりした一言で誰でも炎上してしまう……そんな中、ぐんぐん株を上げて人気者になった、元地方局のある男性アナウンサーがいる。彼が伝授する「誰にでも好かれる」「嫌われない」会話術とは?

コーチを経験することなく、日本ハムの監督に就任した新庄剛志。ニックネームは「ビッグボス」、型破りなリーダーの誕生に、多くの日本人がワクワクしたのではないか。先行きが不透明で将来の予測が困難なVUCA(ブーカ)の時代のリーダーは、新庄剛志のようなタイプがぴったりだ、と筆者が思うに至った理由とは。

第3回
衆院選の日の夜は、各局の選挙特番がお楽しみ。今回も各局(+ニコ生)がそれぞれに強みを生かした番組を放送しているのを見ながら、「この人たち、やっぱりしゃべれるなぁ」と各番組のコメンテーターに感心していた。筆者もこの1年半ほど朝の情報番組に出演しているのだが、共演して特に「絶対王者3強」と思うのが、三浦瑠麗、古市憲寿、橋下徹の各氏なのだ。

第2回
9月29日に投開票が迫る自民党総裁選が、いつにない盛り上がりを見せている。4人の候補のうち2人が女性というのも初めてのことだが「高市さんが『全女性の代表』の顔をするのはイヤ、というキャリア女性は多い」と河崎環さんは指摘する。「四度目の正直で出馬できた野田聖子氏の『万馬券感』はすごい。人は多様であり、人生の選択は多様だと身をもって示しているのが彼女」という、その意図とは。

第1回
YouTubeで、ホームレスらの命を軽視した「激辛」発言をアップしたタレントが炎上した。しかし一般の芸能人と違い、炎上し、注目を集めれば集めるほどそれがアクセス数となって収入が伸びるのがネットの世界である。こうした構造上、ネット上のコンテンツにジャーナリズムが根付き、健全化するのは難しいのではないか?筆者が、ネットで活躍してきたコラムニストだからこそ思うこととは。
