最下層からの成り上がり投資術!
【第141回】 2014年12月16日公開(2014年12月18日更新)
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「最下層からの成り上がり投資術!」

著者・コラム紹介

最下層からの成り上がり投資術!

藤井英敏 ふじい・ひでとし

カブ知恵代表取締役。日興證券、フィスコ等を経て05年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「ザイ」をはじめ多方面に活躍中。

藤井 英敏

与党大勝で「第3の矢」具現化へ。
来年度の法人税引き下げが決まれば
日本株に大きな追い風となる!

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 堅調だった日本株が足元で調整色を強めています。背景は、原油価格の急落です。原油価格の下落は、家計に対しては減税的な経済効果が発揮され、また、多くの企業にとっては、原材料及び物流コストを低下させるため、先進国の景気及び株式市場にとって、メチャクチャポジティブな材料なはずです。

 しかし、マーケットは、相場は石油輸出国の財政悪化や、世界的な景気減速という負の側面にばかりフォーカスし、正の側面を素直に反映してくれません。やはり相場は難しいです。

来週から原油、米株ともに落ち着く可能性

 ただ、今の足元の原油安、世界的な株安は、12月の決算月を迎えた決算対策の益出し・換金売りのみならず、閉鎖に追い込まれたヘッジファンドのロングポジション解消が、急ピッチに行われていることが主因とみています。

 この仮定が正しければ、ヘッジファンドの運用担当者も、クリスマス休暇前に売り切ってすっきりしたいだろうから、今週一杯は世界的な株式市場の調整は続くかもしれませんが、来週からは原油、米株共に落ち着く可能性は高そうです。

 米国では、3月、6月、9月、12月の第3金曜日は、「個別株式オプション」、「株価指数オプション」、「個別株式先物」、「株価指数先物」の4つの満期日が重なる「クアドラプル・ウィッチング(Quadruple Witching)」です。まあ、日本のメジャーSQみたいなものです。これが、今週末の19日です。また、原油など米国の商品先物相場は今週に限月交代を迎えます。よって、この19日で、ヘッジファンドのポジション調整は一巡すると考えます。

大納会に向けて年末高というシナリオ

 一方、14日投開票の第47回衆院選では、定数475のうち、自民党は291議席と公示前の295議席に届きませんでしたが、連立を組む公明党との合計では、衆院選公示前と同じ326議席で勝利し、参院で否決された法案を再可決できる衆院の3分の2の317議席超を維持しました。これは事前報道に沿った結果であり、驚きはありません。ただし、「アベノミクス」が信認されたと捉えることが可能な結果であり、選挙結果はネガティブではないでしょう。

日経平均株価は、テクニカル的に、25日移動平均線(16日前引現在1万7416.62円)を下回っている限り、調整が続くとみておく必要があります。

日経平均チャート(日足・6カ月)*チャート画像をクリックすると最新のチャートがご覧になれます。SBI証券HPより


 目先は、10月31日と11月4日とで空けた窓(1万6533.91円~1万6720.99円)埋めを意識しておきたいですね。一方、25日移動平均線を上抜ければ、「掉尾の一振」実現に向けて騰勢が強まる見通しです。原油安を主因とした米株下落と、自公圧勝による材料出尽くし感を背景とした、売り一巡後は、徐々に買いが優勢となり、年末高に向かうというのが、私の大納会に向けた日本株のメインシナリオです。

 なお、この年末高を演出する主役は、個人投資家だとみています。なぜなら、潤沢な待機資金を有しているからです。個人は12月第1週(1~5日)まで、日本株を7週連続で売り越しました。この7週間で、3兆1804億円売り越しました。また、11月の投資信託概況では、設定額から解約・償還額を差し引いた、株式投信の資金動向は1兆5331億円の流出超でした。流出超は11カ月ぶりのことです。個人は、10月31日の黒田日銀バズーカ第2弾発射以後の株高で、逆張り的に売り上がり、キャッシュ・ポジションを高め、押し目を虎視眈々と狙っている様子が窺えます。

 この個人の待機資金は、日経平均株価で1万7000円付近から徐々に入り始め、1万7000円割れからは流入が加速してくるとみています。ちなみに、13週移動平均線は15日現在1万6542.84円です。このライン付近まで下落すれば、中長期スタンスの個人投資家の買いが一発目のピークを迎えると考えます。万が一、これを割り込んだら、26週移動平均線(15日現在1万5998.01円)付近で2発目のピークを打つでしょう。

 ただし、現時点での押し目限界は、10月31日と11月4日とで空けた窓(1万6533.91円~1万6720.99円)埋め、及び、13週移動平均線とみています。確かに、円相場は、8日に1ドル=121円86銭と約7年4カ月ぶりの安値を付けた後、円高に振れています。しかし、いまだ、117円台の円安水準です。黒田バズーカ第2弾発射直後の円相場は11月4日の113円59銭で、同日の日経平均株価終値は1万6862.47円です。この円相場の水準を考えると、今の日経平均株価は売られ過ぎといえます。

 もちろん、相場は上でも下でも、オーバーシュートするものですから、驚きはありません。このようなオーバーシュートの局面では、逆張り的に向うが「吉」でしょう。(ただし、通常の相場環境では、成り上がりたいあなたは、トレンドに乗る、順張りを基本にするべきと考えます。)

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