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2015年11月7日公開(2015年11月7日更新)
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ザイ編集部

100歳までの生きる時代の「安泰老後」には
本当のところ夫婦で月いくら必要なのか?

 安泰老後を手に入れるためには、まずは老後の人生に降りかかるリスクと、最低限知っておきたい老後のお金についての理解が重要になる。思い込みを捨てて正しい安泰老後つかむ第一歩を踏みだそう。

目安となる60歳時に向けての老後資金の用意は
年金の額や受取期間の変化などを把握してから!


 日本人の平均寿命は男性約81歳、女性約87歳と、世界の最先端を行く長寿国となっており、今60歳の夫婦の場合、50%の確率で2人のうちのどちらかは90歳以上まで生きることになる。これ自体は、非常にうれしいことなのだが、お金なしに寿命が延びると苦しい人生となりかねない。

 ここで、老後の人生に降りかかる5つのリスクを解説しよう。

リスク1
60歳以降の医療費は毎年増える一方に!

医療・介護
 年々増え続けているのが医療費。実際に60~65歳では年間30万円台の医療費がかかっている。そして大多数の人が医療に加え、介護の心配をする時代に突入。医療費負担も想定した老後の設計がもはや不可欠に。

リスク2
60歳の夫婦は確率が50%で1人は90歳超へ

長生き
 現在60歳の夫婦のどちらかが90歳超まで生きる確率は50%。ということは、2人そろって90歳を超え、さらにはどちらか1人が、100歳まで生きることまでも想定したお金の準備をしておく必要が出てきている。

リスク3
受け取った退職金での海外旅行はほどほどに

過度の消費
 老後のお金が破綻する一つの要因が、退職金など今まで一度にもらったことがない1000万円超のお金を手にしたことによるムダ使い。ちょっとした定年記念の旅行ならいいが、浮かれて豪遊などしないように要注意。

 

リスク4
政府の方針に加えて為替の円安にも注意

・物価の上昇
 今の日本政府の目標は年率2%の物価上昇。また、物資を輸入に頼る日本にとって為替の円安も物価上昇の要因に。物価の上昇率未満に年金の上昇率を抑え込む「マクロ経済スライド」も始まり、物価上昇対策も必要に。

リスク5
始まった60~64歳の年金ゼロへの移行

・年金の減額
 生活費に見合った年金額がもらえるなら、老後の生活も安心だが、現在54歳以下の男性は60~64歳の年金がゼロになる。年金支給開始が65歳になるわけだが、この開始年齢がさらに後ろにずれる可能性も大。

老後の生活費には夫婦で最低月22万円、
ゆとりある生活には月35万円が必要に!

 こうした老後のリスクを乗り切るためにも、早い段階から老後資金の準備は始めたほうがいい。そのためには、まずは老後資金がどれくらいかかるのかを把握する必要がある。『平成25年度 生活保障に関する調査』によると、老後の生活費として最低月22万円、ゆとりある生活には35万円が欲しいという結果となっている。

 では、これに対して夫婦2人が受け取れる公的年金の平均的な額は23万円(厚生労働省)で、ゆとりある生活には大きく足りないことになる。

 こうした危険な老後の収支を改善するにはどうすべきか。最も効果的で現実的なのが、60歳までにできるだけ老後資金を作っておくこと。そして、その目安として意識しておきたいのが退職金も含めて約3000万円という額だ。ちなみに、60歳時点で1500万円の貯蓄があった場合だと、前述の年金月額の場合、73歳で全貯蓄額を使い果たしてしまうことになる。

 では、具体的にどうやって60歳で3000万円を作るのかというと、現状の年収やもらえる予定の退職金の額により異なるが、やはり月々の給料からお金を拠出して積み立てでの投資を行なうというのが、誰でもできる方策だ。ただ、ここでいう投資とは、ハイリスクの商品にのみ資金をつぎ込む一か八かの勝負ではなく、様々なリスクの資産に分散したある程度リスクを抑えた投資のこと。そして、こうした投資を10年続けると約10%の平均年率で運用できるというデータがある。

 長寿の楽しい人生を謳歌するには、こうした投資を早く始める必要があるのだ。

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