アップルが好調だ。
本年7月に発表された四半期の売上高は54億1000万ドル、純利益は8億1800万ドルを記録。これは、過去最高の数字である。同時にMacの四半期販売台数も過去最高を記録している。
なぜ、長年シェアが伸びずに苦しんできたMacが、今になって売れ始めているのか、とても興味深い。
パーソナルコンピュータで主に使われているOSは、ご存じのようにマイクロソフトのWindowsだ。パソコンが登場した当初から、多くのOSが登場し、そのほとんどが消えていった。結局、プラットホームとしてシェアを握ったマイクロソフトに勝てなっかったのである。
もちろん、アップルがマイクロソフトに売上で勝てるというつもりはない。だが、長年にわたって負けなかった唯一のメーカーであり、かつ、今逆襲に転じようとしているのが、極めて興味深い。
今回から2回に渡って、なぜアップルが好調で、今後逆襲に転じると予想するのか検証していこう。
Macが売れている理由
長い間、世界市場におけるMacのシェアは、延々と2パーセント程度を続けてきた。その割には、ファンが多く、多くの人から愛され続けているメーカーである。ところが、最近はコンスタントに3%を超えるシェアを獲得し、売上を伸ばしている。
日本市場でも、店頭での売上ランキングをチェックしていると、1位を取るケースが出てきた。もちろん、iPodはベスト10に常時数機種が入る人気が続いている。