孫正義氏から一発OKを連発した伝説的プレゼンテーターで、ベストセラー『社内プレゼンの資料作成術』著者の前田鎌利氏。
対して、「日本一のマーケッター」神田昌典氏から「これは、今後100年歴史に刻まれる名著だ」と評された『最強のコピーライティングバイブル』著者で、10月から横浜国立大学のマーケティング授業でコピーライティングを教える横田伊佐男氏。
このたび、Amazon.co.jp「ビジネス・経済」ランキング第1位著者による響演が初めて実現!
いよいよ1913(大正2)年創立のダイヤモンド社が誇る著者が自信を持ってお届けする、「ダイヤモンド社プレミアム白熱講座」が初めて開催。
その記念すべき第1回目が、「100%一発説得」をコンセプトにした、「最高のプレゼン術」×「最強のコピー術」だという。
ビジネススピードが超加速化する時代、多忙なキーマンの心に刺さるひと言、心の琴線に触れるキャッチフレーズが言えるかどうか。これからは、社長、幹部、部課長、一般社員、パート・アルバイトなどの役職にかかわらず、仕事に関わる全ビジネスパーソンに必要な不可欠のスキルになった。
そんな重要な「100%一発説得の技術」を、たった1日で体得できる講座が30名限定、スペシャルランチ&懇親会付きで、きたる11月2日に、ダイヤモンド社石山ホール(東京・青山)で開催されるという。
開催に先立ち、Amazon.co.jpランキング第1位同士の著者に、なぜ、今、プレゼンとコピーライティングを一緒に、実践的かつ体系的に体得しないといけないのか。その必要性について、猛暑の最中、熱く語り合ってもらった。
注目の初対談第1回目を紹介しよう。(構成:前田浩弥)
「売り込む」前に
「相手に負担をかけない」という親切心
――ふたりはビジネスにおける「伝え方」のプロフェショナルです。多くの企業からセミナーやコンサルの依頼が殺到しているそうですね?なぜ、それほどのニーズがあるとお考えですか?
株式会社 固 代表取締役。一般社団法人 継未 代表理事。1973年 福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、光通信に就職。2000年にジェイフォンに転職して以降、ボーダフォン、ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)と17年にわたり移動体通信事業に従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され、初年度年間総合第1位を獲得。孫正義社長に直接プレゼンして幾多の事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料づくりも数多く担当した。その後、ソフトバンク子会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーション)として活躍。著者のプレゼンテーション術を実施した部署で、決裁スピードが1.5~2倍になることが実証された。2013年12月にソフトバンクを退社、独立。ソフトバンク、ヤフー、ベネッセコーポレーション、ソニー、Jリーグ、大手鉄道会社、大手銀行などのプレゼンテーション講師を歴任するほか、全国でプレゼンテーション・スクールを展開している。著書に『社内プレゼンの資料作成術』『社外プレゼンの資料作成術』(以上、ダイヤモンド社)がある。サイバー大学客員講師。
前田鎌利さん(以下、前田) 理由は明白だと思っています。
ビジネスのスピードがどんどん速くなっているからです。
つまり、どの会社も限られた時間で、質の高い意思決定をどんどんしなければ、生き残っていけない。
会議の時間も週に1時間取るのが精一杯で、2時間、3時間の会議をやろうとしてもなかなか難しくなってきています。
そこで、「伝え方」の精度を上げることで、意思決定のスピードと質を高めようと努力されている。
だから、私の場合には、「プレゼンの仕方を社員に教えてほしい」という依頼が多いのです。これは、どの会社の経営陣も、危機感をもっているところだと実感しています。
横田伊佐男さん(以下、横田) そうですね。もちろん、大きな案件を決めるときは会議室にじっくりこもって決めることもあるかもしれませんが、毎月、毎週と、意思決定の会議に決裁者を拘束して議論を重ねる時間は割けなくなってきていますね。お客様だってそうです。皆さん忙しいから、営業マンのダラダラした話には付き合ってくれません。
だから、私のところには、「短いフレーズで相手に本質を伝えるとともに、相手の心を動かすようなキャッチコピーのつくり方を教えてほしい」といった依頼が増えているのだと思います。
前田 ビジネスとは、コミュニケーションですからね。その質が問われているということなんでしょうね。
これは、本当に重要なポイントです。
社内会議でも、時間が1時間しか取れないなら、その時間内に案件をいくつ入れられるかが勝負になってきます。
決めたいことはたくさんある。決めてほしい部署もたくさんある。その中で優先順位の高いものから決めていくわけですが、仮に優先順位の高い順に意思決定をすることにしたとしても、1つしか決まらなかったら残りの議題は滞ったままです。それでは、会社のビジネスが停滞してしまいます。