イスラエルでのアクセラータの急速な台頭

 企業が「コミュニティ化」を迫られている時代の次の一手として、着実に成果を上げるために最近登場してきた手法が、「アクセラレータ」という手法であろう。

「アクセラレータ」とは、ベンチャーの成長を加速させる仕掛けを提供する仕組みである。選考に通った有望なアーリーステージの起業チームまたはベンチャー企業に対して、数ヵ月の特訓プログラムを提供し、ビジネスモデルを確立するための支援を行い、次の資金調達につなげるためのピッチイベントやデモイベントを開催する。アーリーステージのベンチャーが独り立ちできる可能性を高めるための支援を行うプログラムである。アクセラレータの中でも、各企業の戦略にカスタマイズしたものを「コーポレートアクセラレータ」と呼ぶようになり、各企業は時代の変化に適応しようとしてきている。

 イスラエルにおいては、アクセラレータプログラムの稼働は2010年まではほぼ「ゼロ」であったが、2016年7月末時点で270ほどまで急速に拡大している。イスラエルはR&D活動の時代の変化にうまく対応し、その数は、R&D拠点の300程度に迫る。読者の皆さんは当然お気づきだと思うが、古い研究・開発の方法がなくなるわけではないことは付け加えておく。