起業家にとって魅力的な「コミュニティ化」を図る
グローバル企業

 グローバル企業の動きを見てみる。今年、イスラエルに新たに拠点を構えたグローバル企業は、中国の半導体ASIC関連企業のBITAMIN(ビタミン)、欧州の自動車関連会社のBOSCH(ボッシュ)、Linuxディストリビューターで世界第2位のマーケットシェアを占めるドイツの企業SUSE(スーゼ)が代表的だ。Barracuda Networks(バラクーダネットワークス)、Accenture(アクセンチュア)の2社が新たに、セキュリティの拠点を構えている。

 イスラエルに進出するグローバル企業は300を超え、人材の獲得競争は激しさを増している。企業活動では、そもそも、イスラエルに限ったことではないが優秀な人材をスカウティングし、繋ぎ留め(雇用継続)、付加価値の高いアウトプットを出す天才を囲い込み続ける必要がある。

 2016年の現在、イスラエルでは、グローバル企業が他社より先行して活動するために、自社のファンを増やすような単純な「コミュニティ化」ではなく、自社の戦略に基づいた起業家にとって魅力的に映り、そうした人材を繋ぎとめておける「コミュニティ化」を図る必要に迫られている。

 このコミュニティが、世界トップの人材群にとって魅力的な環境であるかどうかが、イスラエルに研究・開発(以下R&D)拠点を構えるグローバル企業の「要」となりつつある。