こんなに規模の違う銘柄が東京証券取引所第1部市場で同じように並べて売られていることを考えると、人気化したときにどちらの株が最初に売り切れてしまうかは容易に想像できると思います。
かくして、市場で大きく上昇しやすい株は、日本を代表するような優良株ではなく、小型株だということがおわかりいただけることでしょう。
そして個人投資家にはどうしても資金的な制約があるため、1株7000円近くもしているトヨタをわざわざ買わなくても、100円、200円の低位株を複数単位買っておくほうが高い値上がり率を得ることができるはずです。トヨタが100円上がっても大した値上がり率にはなりませんが、100円の株が10円上がるだけで1割の上昇ですから、低位株のほうがキャピタルゲインを取りやすいと言えるのです。