東日本大震災は、地震・津波・原発被害と災害の連鎖が重なり、未曽有の危機的状況を生み出しました。
私は阪神・淡路大震災の際に、支援で現地入りした経験があります。大阪から船で新神戸に着いて、被災した建物の凄絶さに言葉を失ったことを強く記憶しています。
今回の災害はその阪神・淡路大震災を遥かに超える激甚災害となりました。被災された皆様に深くお見舞い申し上げます。また、東北地方の復旧・復興を心から願っております。
業務時間中を襲った大震災
帰社と連絡手段を失ったビジネスパーソンたち
今回の地震が発生したのは午後3時前。ビジネスパーソンの大半は業務中にマグニチュード(M)9.0が引き起こした大きな揺れと遭遇したはず。
私は都内でお客様と打ち合あわせ中でした。お客様のオフィスは6階。当初はすぐに収まるものと、気にせずに打ち合わせを続行。ところが次第に揺れが激しくなっていきました。
「うねる様な激しさ。すごい地震。どうしましょうか?」
お客様に打ち合わせを中止すべきか打診しつつ、窓の外の景色を見て唖然。街の信号や停車中の車までガタガタと動き、ビルから危険を感じて飛び出してくる群衆。大災害の起きた都会の光景を、始めて目の当たりにしました。
この危機的な状況に遭遇して頭に浮かんだことは大きく以下の3つです。
①都内は地震で大きなダメージを受けた
②インフラが止まっている可能性が高い
③二次災害の可能性が高い