この経験から、現在の会社では定時退社を促進。社員のほぼ全員を原則17時に帰宅させ、仕事と同じくらい家族との触れあいやインプットできる時間を大切にしてもらう。社員を長時間労働から解放してリフレッシュさせることがよい仕事を生み、さらには会社の成長につながると信じているからです。

 うちの会社は社員45名中、女性が43名で、そのうちの半数以上となる22人がワーキングマザー。さらに妊婦が4名で、2人目の出産ラッシュ中。まさしく女性が結婚していながら安心して働けて、しかも何人でも子どもを産める会社を実現することができたのです。

 そんな私だからこそ、ひしひしと感じるのです。「子どもを産んでから妻の性格が悪くなった」と嘆く世の男性たちが、今抱えている深刻な課題を。そこで今回は、これまで私が見聞きして感じたことや自分自身の実体験も交えながら、日本の男性が考えるべき「働き方改革」の必要性について、お話してみたいと思います。

 それにしても、どうして子どもができると妻の性格が変わってしまうのでしょうか。その理由は……子育てが大変すぎて余裕がないからなのです。

「えっ、それだけ?」と思いませんでしたか。実は私もそう思っていました。友達が出産してママになると、いつもイライラしていて、恐いんですよね。「なんでそんなにイライラするんだろう?」「もっと穏やかに話せばいいのに。ご主人かわいそう」と思っていたほどです。

ブラック企業勤めで子育てを
舐めていた自分も驚くほどの忙しさ

 しかし、そんな私も7年前に出産して、性格が悪くなったのです!

 毎日のようにイライラし、夫に当たっていました。自分でもびっくりしたのですが、出産するとまるで余裕がないのです。全く自分の時間がないんですよ。今では笑い話ですが、自分の顔も洗えないし、歯も磨けなかったくらい。ほんとにびっくりするくらい、自分のことは何もできなくなるんです。

 出産した女性からよく聞く「あるある」話で、「子どもが生まれたら自分のことは何もできないよ」というものがありますが、これはホントでした。常に赤ちゃんと一緒の生活で、朝から晩までおんぶ、抱っこをしながら料理、洗濯、食事をし、トイレも一緒に行っていたほど。しかも、夜は夜泣きがひどくて何回も起こされ……。この時期は3時間以上続けて眠ることはできません。

 そう、赤ちゃんが生まれたら、妻は赤ちゃんのお世話をするためだけの人生になるのです……。こんなこと、全然知りませんでした。