「実は、ジュンク堂に行ったことはなかったんですが……」
会社説明会で見た「しんどそうだけど楽しそう」な雰囲気に導かれて。
――そもそも、なぜジュンク堂書店さんで働こうと思われたのですか?
安齋 実は、最初は図書館で働こうと思っていたんです。それもあって、大学では図書館の勉強をしていました。でも大学時代に接客のアルバイトを経験したのがきっかけで、一般の人に向けたサービスがしたいな、と思うようになったんです。そのとき、それなら本屋さんもいいな、と思って。いくつか探しているうちにジュンク堂書店に行き当たりました。
実を言いますと……、それまでまったく行ったことがなかったんです(苦笑)。もちろん名前は知っていたんですけど、自分の行動圏内になかったので。
――じゃあ、もともとジュンク堂さんのヘビーユーザーというわけではなくて?
安齋 違いました。きっかけとなったのは、説明会でした。ちょうど開催されるというので行ったんです。そのときに前で話している池袋店勤務の方の話を聞いているうちに、この人すごく楽しそうだなって思って。
――実際に働いている人に魅力を感じたんですね! その「楽しそうな雰囲気」というのは、本や仕事の話から伝わってきたと?
安齋 そうですね、しんどい部分も隠さずに話してくれましたし、しんどい話をしているのに楽しそうに話すというのは、それだけ自信もあるんだろうって思って受けました。
――ちなみに、初めて池袋店を見られたときはどう思いました?
安齋 いやー、やっぱりすごいですよね。私自身、好きなので本屋さんについてはたくさん見ているほうだと思っていました。ですが他の書店とは全然違う並べ方だし、何よりも「ああ、世の中に本ってこんなにあるんだな」って思い知らされました(笑)。