その2:スマホの「メモ機能」がNG――脳がずっと休まらない
また一時期、スーパーにでかける際、買い物リストをスマホの「メモ」機能に書き留めていたこともある。そうすれば、いつでも買うべきモノを書き足せるし、メモを忘れてスーパーにでかけることもない。スマホなら肌身離さずもち歩いているからだ。
ところが、やはりここにも落とし穴があった。スーパーでカートを押しながら歩いている最中にも、クライアントからの電話やメールに気づいたり、インスタグラムを見たりするようになったのだ。おまけに、小さな画面に目をこらし、うつむきながら歩くようになってしまった。
もちろん、コンピュータには心から感謝している。コンピュータのおかげで、ワープロ時代より格段に編集作業が楽になった。だがその一方で、インターネットが「もっと見たい」という欲求をひっきりなしにかきたててくる。
以前、「ニューヨーカー」誌にこんな風刺漫画が掲載されていたことがある。ひとりの男がパソコンを眺めている。ポップアップ画面には「インターネットはあなたの能力を低下させることを望んでいます。どうしますか?」と書いてある。クリックするオプションは1つしかない――「つねに許可する」。