「ビジネス書なのに、なぜか子供たちが取り合って読んでいます」
こんな感想が寄せられているのが、2024年ベストセラーランキングビジネス書部門で4位(トーハン調べ)となった話題の書『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』です。論理的思考問題とは、知識や難しい計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる問題を指します。小中学校の受験問題、就職試験問題、Google、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験などでも出題されています。
そんな論理的思考問題を紹介している本書は、下は10歳から、上は84歳まで、いま、あらゆる世代で「面白すぎる!」と話題になっています。「家に置いていたら、先に子供が読んで熱中していた」「ゲームばかりしている兄弟が取り合って読んでいた」などの感想が続出。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「すべてを疑う思考ができる人」だけが解ける問題を紹介します。

「本を読まない小6の娘が熱中して読んでます!」との声も。子供もどハマりしている異例のビジネス書で紹介されている問題『正直者と嘘つきの島』とは?イラスト:ハザマチヒロ

すべてを疑う勇気はあるか?

 あらゆる情報に対して「本当にそうか?」と考える姿勢が求められる、超難問に挑戦してみましょう。

「正直者と嘘つきの島」

 ある島には4タイプの人間がいる。
「いつも正直者」は、いつも真実を語る。
「ごまかす正直者」は、いつも真実を語るが、自分が犯人の場合は「自分は無実だ」と嘘をつく。
「いつも嘘つき」は、いつも嘘をつく。
「正義の嘘つき」は、いつも嘘をつくが、自分が犯人の場合は「自分は犯人だ」と真実を語る。

 この島で、プリンが勝手に食べられる事件が起きた。
 目撃者によると犯人は1人。
 その時間に犯行が可能だったA,B,Cの証言は、こうだ。

 A「私は無実だ。Bが犯人だ。Bは正直者だ」
 B「私は無実だ。Aが犯人だ。Cは私とは違うタイプだ」
 C「私は無実だ。Aが犯人だ」


 プリンを食べたのは誰だろうか?

「本を読まない小6の娘が熱中して読んでます!」との声も。子供もどハマりしている異例のビジネス書で紹介されている問題『正直者と嘘つきの島』とは?

 イラスト:ハザマチヒロ

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