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10月18日に開かれる第19回中国共産党大会で、習近平政権は2期目に突入する。
2012年11月に中国共産党総書記に就任して以来、習総書記は共産党の体質を変えるべく党の引き締めを断行し、国の法律や党の規律に反した者は、地位の高低に関わらず処罰した。
さらに、「ルール」が有名無実化していた状況を変えるべく、党はもちろんのこと、政治、経済、社会の各分野で「制度化」を行い、何事もルールに基づいて処理するよう呼びかけた。
前の2代の指導者は、1期目はさほど自分のカラーを出さなかったが、習総書記の場合は、「中国共産党の優れた伝統を発揚する」というカラーを押し出し、「核心」の地位に就いた。そのため、習総書記を毛沢東と重ねる見方も出てきた。
この5年間、習総書記は改革を断行する一方で、イデオロギー分野にも力を入れ、中国共産党が堅持しているマルクス・レーニン主義の学習の必要性も説き、「理念の党」である共産党の原点に戻ることを強調した。