デジタルガジェットやウェブサービスを活用して、オジサンがダイエットにチャレンジ。血液検査の結果を改善し、なんとか異常値を解消したいという企画、今回は結果編となる。タイトルばれしているが、結果としては大成功。ダイエットはもちろん、血液検査の結果も改善され大満足だった。

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左が10月、右が12月。体が軽くなり、運動するのが楽しくなった。もちろん、体調も良好だ

体重は95.8㎏→81.0㎏、3LサイズからLサイズへ

 前編となる「オジサンも痩せたい! IT・ガジェットを駆使して年内に10kgダイエットするワザ」で紹介したように、血液検査の結果を改善するために、完全に運動不足のオッサンが95.8㎏からダイエットをスタート。デジタルガジェットの力を借りて、2ヵ月間でどれくらい改善できるかチャレンジしてみた。

 食生活に注意しつつ、毎日体重や血圧を記録し、運動をするという王道手法を採用した。ビタミンやプロテインなどのサプリは利用したが、他には特に変わったことはしていない。2017年3月に1ヵ月間ダイエットにチャレンジ(「1ヵ月で体重13.3キロ減、γGTP-116を達成!「マイトレーナーズ」を体験してみた!」参照)した時は禁酒したのだが、今回は年末と言うこともあり、無理。1週間に1~2回の飲酒は、深酒をしない条件でOKしてもらった。

 結果から紹介すると、2ヵ月間で血圧は94/153mmHgから、90/130mmHgに改善、体重は95.8㎏から81.0㎏へ、14.8㎏減となった。初回の血液検査は経費削減と言うことで献血を行なったのだが、その後の病院チェックと項目が変わり、きれいに揃えられないので失敗してしまった。とはいえ、ある程度の数値は出ている。9月下旬に139だったγGTPは1ヵ月後に67に半減。同じく肝臓の数値を示すGPTはBefore47→1ヵ月目42→2ヵ月目34と大幅に改善した。

 献血ではチェックしなかった尿酸値は1ヵ月目に7.1と出て泣きそうだったが、2ヵ月目には無事4.6にダウン。中性脂肪も献血では出ていないのだが、1ヵ月後検査で240と高かったものの、2ヵ月後には143となった。Beforeはいったいどれくらい高かったのか知りたいくらいだ。

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献血をすると無料でデータを計測、記録してくれる
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ダイエット開始1ヵ月後の中間計測結果。肝臓の数値は良くなっているが、尿酸値が悪い
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2ヵ月後の計測結果。いろいろ良くなっていた

 今年の3月には何も持たないスクワットもまともにできなかったのに、現在では100㎏のバーベルを持ってスクワットできるようになった。ダイエットにより筋肉も落ちているのに、運動習慣があるのとないのでは雲泥の差と実感した。

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100kgを持ってスクワットできるようになった

 ダイエットしたいけど苦しい思いするくらいならこのままでいいわ、という世のおじさんに声を大にしてお伝えしたいのは、最低限の自己コントロールさえすれば、別に苦しくはないということ。このコントロールをガジェットやウェブサービスを活用して支援してもらえばさらにラク。週に1~2回という飲酒の約束だが、守ったのはスタートの最初2週間だけ。その後は結局毎日がっつりと飲んでしまった。

 食事もラーメンやどんぶり飯を控え、その代わり肉と野菜ならいくら食べてもいい感じ。間食もナッツやもずく酢、サバ缶、コンビニで買えるin BARプロテインなどをがしがしと食べた。停滞期はあるが、それも気にせず続行していれば必ず改善される。筆者は元が大きいので、大きな数値改善となったが、日々の継続があれば誰でも結果は出ると思う。今回は、サポートしてくれた、ガジェットとサービスを紹介しよう。

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3回目のトレーニングでの計測、92.9kg。3月にダイエットしたので、105kgの時よりは少しはましになっている
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81.0kgと80kgを切ることはできなかったが、体は大幅に軽くなった
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普段もおなかいっぱい食べるので苦痛はない。ただし、炭水化物は控えめにする
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とはいえ夜は飲むし、外食もする。ただし、炭水化物は控えめにする

高性能体重計に毎日乗ることそのものが継続のキモ

 今回、体重を計測したのはタニタの高性能体組成計「RD-800」。Bluetoothでスマホと連携して、データを記録・管理できる。「ヘルスプラネット」アプリをインストールしてアカウントを作成し、名前や目標体重などを設定する。計測する際は、アプリで「+」をタップすると、体重計の電源がオンになるので、グリップを握って本体に乗る。正しく測定するために、電極に均等に裸足の足を乗せ、すべての指できちんとグリップを持ち、まっすぐ立つようにする。体重はすぐに計測されるが、その後各部位の筋肉量などを計測するのでしばらくそのまま。終了したら、自動的にアプリにデータが入力される。手元にスマホがない場合は、電源ボタンを押して計測することも可能。データは10件までは本体に保存される。

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タニタの高性能体組成計「RD-800」

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ヘルスプラネット(iOS版)
ヘルスプラネット(Android版)


作者:TANITA HEALTH LINK, INC.
価格:無料


※アイコンの横の文字をクリックで、ダウンロードサイトにアクセスします。

 部位ごとを細かく測定できるのがすごい。筋肉点数を付けてくれたり、脈拍まで計測してくれるなど、さすがハイエンドモデル。データを取ってる感があり、乗るのが楽しみになる。

 やっぱりダイエット中は、毎日体重を計測するのがキモ。落ちていれば楽しいし、食べ過ぎたら反省できる。停滞期は確かにフラストレーションがたまるが、その分運動を頑張ったりすればいい。ざっくりしたアナログの体重計ではなく、0.01kg単位でデジタルに記録できるのはモチベーションの維持にもなるし、手間もかからない。

 体重の推移は、まさに努力と連動している。最初の2週間は節酒したこともあって、2週間で8kg近く落ちている。しかし、その後停滞期があり、やっと落ち始めたかと思ったらモンゴルへ海外旅行。食べまくり飲みまくりで案の定少し戻してしまい、そこからは運動を頑張って落とした。

 「RD-800」は筋肉量も計測するので、できるだけ筋肉を落とさず脂肪だけを落とそうと意識できたのがよかった。4人までIDを登録できるので、家族で利用することも可能だ。

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アプリをインストールして+をタップする
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アプリが計測状態になると体重計の電源が入るので、グリップを持ってまっすぐ立つ
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計測された
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各部位を細かく計測してくれる
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測定データはグラフで確認できる。滝のように体重が落ちているのがわかる

油断大敵! 血圧も毎日計測して傾向を把握しておきたい

 これまでは健康診断をしても血圧は正常値高値という感じで特に何も言われなかったのだが、今回の献血の際は94/153mmHgとなり、なんとかしましょうね、となった。ダイエットすれば大体落ちると言われていたが、体重計のように毎日計測したいとオムロンの「HEM-7600T」をお借りした。

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オムロンの上腕式血圧計「HEM-7600T」

 Bluetoothでスマホと連動するガジェットで、とにかくデザインが格好いい。腕に巻いて電源ボタンを押すだけの簡単操作も助かるところ。計測後に、スマホアプリの画面を引き下げて更新するのがちょっと手間。体重計のように、計測後に自動で取り込んでくれるとうれしかったかも。

 家で計測していると、プラスマイナス10近い誤差が出る。使い方が間違っているのかと色々調べたが、だいたいそのような結果になるようだ。できる限り、同じ時間で同じシチュエーション、そして落ち着いた状態で計測することが重要とのこと。できる限り守ったのだが、朝のリビングは寒く、これで血圧が少し高めに出る結果になってしまった。

 ダイエットと魚を意識して多く摂ったためか、血圧は微妙に下がっていった。微妙すぎて誤差範囲かと思ったのだが、2ヵ月後の病院検査で90/130mmHgになり、問題なしと太鼓判を押された。

 知識がないと血圧は本当に軽視しがちだが、一度勉強し高血圧の怖さを知ったら、ぜひ「HEM-7600T」で毎日計測することをオススメする。数値に一喜一憂するのではなく、長い目で自分の生活がどんな影響を与えているのかを把握するのに役立つこと請け合いだ。

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OMRON connect(iOS版)
OMRON connect(Android版)


作者:OMRON HEALTHCARE Co., Ltd.
価格:無料


※アイコンの横の文字をクリックで、ダウンロードサイトにアクセスします。

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Bluetoothでスマホと連動させる
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画面を引き下げて端末のデータを取り込む
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面ファスナーを開く
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上腕に通し、間接部から1~2cm離してきっちり固定する
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電源ボタンを押して計測スタート
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アプリの画面を引き下げると同期される。画面は筆者ではありません
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10月の平均は93/145mmHg、11月は83/141mmHg、12月は79/136mmHgと少しずつ落ちた。こういうことができるのが、スマホアプリの強みだ

エビデンスはないが陰の功労者と納得の「エクリア リーン」

 「エクリアリーン」は筋肉に電気を流して収縮させるEMS(Electrical Muscle Stimulatuin)だ。今回お借りした「HCT-P01BU2」は、本体が2個とコアパッドが1枚、ツインパッドが2枚入っている。そのため、左右の脇腹や腕、足を同時に刺激できる。

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「エクリアリーン HCT-P01BU2」

 microUSBケーブルで充電し、パッドに貼り付けて、おなかに貼り付けて電源オン。皮下脂肪の厚さに合わせて4パターンの周波数を切り替えることが可能で、強さは15段階で調整できる。8段階くらいでなかなかの刺激が来る。10段階くらいでちょっと痛い感じ。しかし、仕事をしながら刺激を与えられるのはとても使いやすい。1回15分で自動タイマーが作動して止まってしまうが、またスイッチを押せば続行できる。満充電で90分動作するので、部位を変えながら6回くらいは動作する。

 エクリアリーンだけの効果は計測できなかったが、部位によっては軽い筋肉痛になったので、しっかりと刺激は入っているようだ。ダイエットするとお通じが悪くなるのだが、EMSを使うと気のせいか改善される感じがした。

 実は、家族が昔エステで購入したEMSがあり、使わせてもらったこともある。しかし、ケーブル付きだと動けないのですごく面倒。交換用のジェルパッドもとても高く、そもそも本体がノートPCを何台も買えるくらい高い。その点エクリアリーンは完全コードレスというのが素晴らしい。交換用ツインパッド2枚で2678円とお手頃なのもグッド。300回まで水洗いできるのも助かるところ。デスクワークの人は一度試していただきたい、イチオシガジェットだ。

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本体をパッドにセットする
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普段は保管用シートに貼り付けておけばいい
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刺激したい部位に張り、スイッチを入れる
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粘着力が弱くなったら水洗いで復活できる

「マイトレーナーズ」に運動と食事の面倒を見てもらう

 筆者はまったく運動習慣がないので、ダイエットするならジム通いが必要。しかし、自分だけだと行くのも難しいうえ、そもそも正確な運動の仕方がわからない。そこで助けてもらったのが「マイトレーナーズ」というマッチングサービス。目的に応じたトレーナーを探し、自分の家やオフィスの近くにあるジムまで来てくれるのだ。

 今回は「お試し3500×3プラン」を利用し、何人かのトレーナーを体験。色々と検討したうえ、小原裕也先生にお願いすることにした。期間は2ヵ月間で、週に2回、合計16回のコースにチャレンジした。

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「お試し3500×3プラン」で3人までの先生に教えてもらえる
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小原先生に依頼してみる
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日時を選択
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来て欲しいジムを選択
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小原先生のレッスンを体験する
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本番コースを申し込む

 やっぱりプロのトレーナーは体の使い方や構造に関する知識が半端じゃない。意識もしなかった筋肉を使って運動するのはとても面白かった。今回は筋肥大よりもダイエットが目的なので、回数多めの運動をすることにした。それがなぜなのかも科学的に説明してくれるので納得。そして、それぞれの器具を使う際のフォームを徹底的に指導された。自分一人でやっていたら、絶対知らなかったことが目白押しで驚いた。

 トレーナーを付けるもうひとつのメリットが、アポを入れることそのもの。一人だと、今日は雨振っているからとか仕事が忙しいからとかで逃げがちだが、アポを入れていれば約束は履行するしかない。この強制力はありがたい。

 運動中はもちろんがっつり動くが、時間は1時間なのでつらくもない。調子が良ければ追い込んでくれるし、悪ければ手加減してくれる。状況により、ベストの結果を引き出すように、そして時間も無駄にしないようにメニューをリアルタイムで組み立ててくれるのだ。毎回、あっという間に時間が過ぎてしまう。

 筆者は、3月にもマイトレーナーズを利用しているので、どんな食事にすべきなのかは知っていたが、今回も食事指導を受ける。タンパク質の量やサプリに関してのアドバイスをしてくれるほか、ステーキを食べた写真を送ったところ、付いているトウモロコシに注意報が出たのでハッとした。その時は食べてしまったのだが、次回から注意するようになった。

 食事制限だけで痩せると筋肉も一緒になくなってしまうので、やっぱりある程度の筋トレは必要だ。自分でやれるものならやったほうがいいのだろうが、知識や根性がないならトレーナーに依頼するのもお勧めだ。

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運動する際のフォームは厳しく指導される
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チャットワークで食事を報告し、指導を受ける
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2ヵ月間指導してくれた小原裕也先生。ありがとうございました!

 それぞれ、コストはかかるが、健康を取り戻せるのであれば、たいした金額ではない。本当にどのガジェットもサービスもいいことしかないので、興味があるものがあったらぜひ積極的にチャレンジしてみよう!


筆者紹介─柳谷智宣

柳谷さん顔写真

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。