結局、「何から」「どの順番」がベスト?
英語には年齢ごとに適切な学習法があります。
これはSLA(第二言語習得)の研究でも最大公約数的にわかっていることであり、家庭で子どもと英語を学んでいく際にも、お子さんの発達段階に合わせて、やり方を調整していくことは欠かせません。
年齢に応じた英語学習を考えるときに思い出していただきたいのが、読む・聞く・話す・書くの4技能です。
僕がご紹介している学習法は、英語で「読む力」「聞く力」「話す力」「書く力」を高めることで、知性を磨き上げることを目指していますが、これらの4技能を"同時に“等しく“鍛えていけばいいかというと、そういうわけではありません。
「4技能のうちどれに重きを置くべきか?」「どれとセットで鍛えるのが効率的なのか?」は、子どもの発達段階によって微妙に変化していくからです。
ではどうすればいいのか、それについて次回お伝えしたいと思います。
(本原稿は斉藤淳・著『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』から抜粋して掲載しています)
※注
記事中の参照文献・おすすめ教材などは、こちらのサポートページでご確認いただけます。
「世界最高の子ども英語」専用サポートページ
https://booksdiamond.wixsite.com/childenglish
J PREP斉藤塾代表/元イェール大学助教授/元衆議院議員。
1969年、山形県生まれ。イェール大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。研究者としての専門分野は比較政治経済学。ウェズリアン大学客員助教授、フランクリン・マーシャル大学助教授、イェール大学助教授、高麗大学客員教授を歴任。
2012年に帰国し、中高生向け英語塾を起業。「第二言語習得理論(SLA)」の知見を最大限に活かした効率的カリキュラムが口コミで広がり、わずか数年で生徒数はのべ3,000人を突破。海外名門大合格者も多数出ているほか、幼稚園や学童保育も運営し、入塾希望者が後を絶たない。
主な著書に、『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』(ダイヤモンド社)のほか、10万部超のベストセラーとなった『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』(KADOKAWA)、『10歳から身につく問い、考え、表現する力』(NHK出版新書)、また、研究者としては、第54回日経・経済図書文化賞ほかを受賞した『自民党長期政権の政治経済学』(勁草書房)がある。