ネタがかぶっても、個性を出すことは十分可能
模擬面接指導をしていて、こんな質問を受けました。
「同じコーヒーチェーン店のアルバイトだと同じ経験になってしまうのではないですか?」
ほかの学生とのネタかぶりを気にする就活学生は多いようです。確かに珍しい体験をしているほうがインパクトはあります。でも、例えばカフェのアルバイトでネタがかぶっても、個性を出すことは十分可能です。
同じコーヒーチェーン店でアルバイトをしていても、そのお店の立地によってやってくるお客さんは違ってきます。また同じお店でも、アルバイトの時間によってお客さんは変わるでしょう。そして、そもそもアルバイト一人一人で、自分の仕事への取り組み方、考え方が違うはずです。あなたなりの接客のこだわり・コツを具体的なエピソードで語ればいいのです。
渋谷公園通りのコーヒーチェーン店でアルバイトをしていた話をしてくれた学生がいました。
渋谷公園通りのお店は、道に迷った観光客の外人さんが迷いこんでくることが多いそうです。
彼は、迷い方や質問されることはパターン化されるので、よくある英語の質問の想定問答集を自分でつくってアルバイトで共有していました、と語ってくれました。
お店に入ってきた時点で何を聞かれるか、雰囲気でだいたいわかるようになりましたと、迷ってくる外人観光客の例を面白く語ってくれました。
単純そうに見えるアルバイトの仕事でも、その人のこだわりによって、いくらでも深くできるのです。