勝手にリセットする困った人は
どのように改善すべきか

 この手の困った人たちに対して有効な対処方法がある。それは、彼らの言動を「分解」してみることだ。

 たとえば、「私は知らない」「○○さんがやったことだ」と発言しがちだったり、謝らなかったりする人に対しては、その人の「知っていること」と「知らないこと」、「やったこと」と「やらなかったこと」を分解して伝える。

 こうして事実をきちんと俎上に載せることで、上記のようなあいまいな言い逃れはできなくなる。自分が知っていたり、やっていることは当然、本人の責任である。その中で、謝る必要があることについては謝るという行動を促しやすくなるのだ。

 また、こちらの意思を都度、きちんと伝えることも有効だ。「結論はわかっている」「私的には終わっている」という口癖の人に対しては、「結論に至った経緯を教えてください」と促すことから始めるといい。当たり前だが、自分の頭の中を他人が勝手に知ることなどできない。こちらから「私は知らないから教えてほしい」と伝えることで、「自分だけ分かっていてもダメだ」という当たり前のことを認識させ、状況を共有する癖を付けさせることが必要だ。

「メールに返信をしない」人に対しては、「メールに必ず返信しましょう」という指導が必要だ。

 メールに返信しない、というのは不愉快ではあるものの些細なことだ、と思う読者もいるかもしれない。しかし、それを放置していたら、「メールに返信しない」ことが常態化し、相手が承知していなくても「私的には終わっている」と言い張ったり、何が起きても「私は知らない」と逃げ回るという、とんでもなく困った人を生み出してしまう。大事なイベントの当日になって、果たすべき使命を「勝手にリセット」されてから、事の重大さに気づいても遅いのだ。