「手取りを増やす」ためには、税金の仕組みを知ることが早道。新刊『サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65』から、抜粋してそのエッセンスをご紹介します!

退職金の受け取りは「一時金」で

前回前々回と、退職金の額や年金受取りの場合の運用率など条件にもよりますが、「一時金受取り」のほうが有利になるケースが多い、と解説をしてきました。

しかし、「一時金」での受け取りは注意点もあります。
それは「ムダ遣い」です。

退職金というのは、それなりに大きな金額です。これまで手にしたことのない金額をまとめて受け取るため、受け取って数年以内に大盤振る舞いをして老後資金を大きく減らしてしまう人が少なくありません。

定年後の海外旅行や子どもの結婚・住宅購入資金援助などは、自分たちの老後の生活に影響のない程度に抑えるようにしましょう。

預金口座に、まとまったお金があると、日々の生活費も膨らみがちで、年金だけで足りない支出を退職金で穴埋めすることを続けると、あっという間に残高が減っていきます。

今は人生100年とも言われています。70歳以降にお金が足りなくならないよう、退職後の収支予測を立てて使うことが肝心です。