「もったいない」と始めてしまう
退職金運用病に注意!

また、多額のお金を手にすると、「退職金運用病」にかかってしまう人も。この病にかかると「何か増えるものに預けないと、せっかくのお金がもったいない。リスクが小さく、そこそこ増える商品で運用したい」と考えます。

しかし、マイナス金利政策の状況下で安全確実に増える金融商品などありません。定年後に資産運用をはじめるなら、入門書を1~2冊読み、少額の資金で「練習」する期間を設けるようにしましょう。

退職金を減らさないために気を付けたいこと
深田晶恵(ふかた・あきえ)ファイナンシャルプランナー(CFP)、(株)生活設計塾クルー取締役。1967年生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である生活設計塾クルーのメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じてマネー情報を発信している。20年間で受けた相談は4000件以上、「すぐに実行できるアドバイスを心がける」のをモットーとしている。ダイヤモンドオンライン、日経WOMAN等でマネーコラムを連載中。主な著書に『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂6版』『平均寿命83歳!貯金は足りる?定年までにやるべき「お金」のこと』(ダイヤモンド社刊)『共働き夫婦のための「お金の教科書」』(講談社刊)ほか多数。