低金利にだまされるな!
保険で貯蓄はしてはいけない
低金利が長引いているため、高金利を知っている『退職世代』の人も、また物心ついてからずっと低金利という『現役世代』にとっては、0.5%程度の金利でも、定期預金の利回りと比較されると魅力に感じるかも知れません。しかし貯蓄目的であれば普通の貯蓄型商品を使えばよく、わざわざ保険を買う必要性はないのです。
商品によっては、3年程度で解約返戻金が支払い保険料と同程度になり、10年後の解約では利率が1%程度になるものもありますが、利率が高ければ有利とも言い切れません。保険会社にとっては保険金を支払うための負担が重くなり、万一破たんすると解約返戻金は削減されるからです。
まとまった貯金が満期になった人、また退職金をもらった人など、銀行で「保険」を勧められたら要注意。
またこの「一時払い終身保険」以外にも、「個人年金保険」や「外貨建て」「変額」などの保険も気を付けましょう。実は、仕組みが非常に複雑だったり、かなりリスクが高いものも銀行で売られています。そのせいでトラブルも多く、国民生活センターなどの公的機関での相談も増えています。
「保険で貯蓄はしてはいけない」というのが私の持論です。
どうしても購入したいなら、購入する前に、仕組みやリスクがどんなものなのかを、しっかり理解した方がいいですね。
※次回は「期間限定で金利が高め」の投信と預金のセットに、だまされるな!です
この連載の内容がさらにくわしくわかる、
『「投資で失敗したくない」と思ったら、まず読む本』、発売中!
投資が怖い、投資で失敗したくない人にお勧めの1冊。
今の時代、 「投資の練習」は必須! 投資を始めるにあたって、自分に合う投資商品を見つけるための「投資の練習」や「練習に向く商品」を紹介。さらに、買ってはいけ ない商品、いまどきの銀行との付き合い方、切り取って使える「銀行窓口で言っていい言葉」集など、本当に使える内容満載です!