法則6 転職する前の会社の悪口は絶対に言わない
成功法則にあてはまる人たちからは、転職する前の会社の悪口は聞いたことがありません。これは採用に不利になるから、本当は悪く思っているのにそう言わないということではありません。実際に、前の会社に愛着を持っているのです。
その理由は、これまでの成功法則から理解できるのではないかと思います。前の会社で業務をとことんやりきり、それによって仕事を回すコツを覚えた。複数の社内のメンターから助言も受けてきた。このように成功法則にあてはまるということは、必然的に前の会社から多くの恩恵を受けていることになるのです。だとすれば、悪口を言うどころか感謝することになるのではないでしょうか。
法則7 失敗して最悪の事態になることも想定しよう
納得のいく転職をした人たちは、共通して転職を甘く考えていないので事前にリスクをできるだけ検証し、最悪の事態になることも覚悟しています。言葉を換えますと、転職して一番しんどいことは何かということをよく理解しているのです。
このように最悪の可能性まで覚悟すると、転職の決断は相当慎重に考えることになります。「転職で最悪のことも覚悟していましたが、それでもステージ替えすることが必要と考えた」という人が多いのです。そして「そこまで覚悟して転職したので、転職後の試練を乗り越えることができた」という点でも共通しています。
ここまで、7つの成功法則を述べてきました。転職ドリーマーとは対照的に、不確実な周囲の環境をよく観察、把握したうえで、それにうまく対処する戦略をとっていることがわかります。
ところで7番目の法則、転職先でのしんどいこと、好ましくないことを理解するということは、言い換えれば、それは転職のリスクを知るということになるでしょう。次回は、転職のリスクについて考えてみたいと思います。
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