ではどうすればいいのか?

「進捗状況を知らせ、安心させてほしい」
「私に対して尊敬の念を抱き、言うことを聞いて欲しい」

 上司はこう思っているものです。報告や確認をマメに行いましょう。5万人リストラし、6000人以上のリーダーを選抜してきましたが、この2つは共通していました。

 考え方によっては、「完璧ではない状態で管理職になった上司」もある意味被害者なのです。

 この事態をラクに速く打開するにはどうすればいいか? 「キャラ」だと割り切りましょう。

 西遊記では三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄など、それぞれ長所・短所がある中で、協力し合って旅を続けます。誰もが完璧ではありません。

 リーダーであるはずの三蔵法師でもさらわれてしまい、孫悟空に助けられることもあります。キャラは人それぞれ違います。

 なので、ダメ上司に対しては、「そういうキャラである」と割り切ると一気にラクになります。

 キャラと割り切ると、ダメ上司の特性を客観視できるようになります。キャラにはパターンがあります。「この人は、書類に3回以上ダメ出しする」など、パターンを掴めば、どう対処すれば喜ぶか、ラクに速く進められるかが見えてきます。

 その上で、「ダメ上司含め、みんな旅の途中、成長の途中」と割り切りましょう。西遊記も天竺へ着いた時は最初の頃より、全員がレベルアップしていました。

 今の職場の仲間も同じようなものです。あなたも上司も含めて旅の途中、成長の途中。旅は、予定調和ではつまらないものです。何かトラブルがあって乗り越えたほうがいい思い出になります。

■参考記事
「5万人のリストラ」から見えた万年平社員の共通点とは?