もっとも、図1のように、その前の5年間(2008.4-13.3)では、日銀の「打率」は20%だったので、それよりは改善している。なお、その期間でFRBは53%、イングランド銀行は75%だった。

 また、その期間(2008.4-13.3)で、日本のインフレ率は米、英と比べてそれぞれ2.3%、3.5%低かったが、最近5年間(2013.4-18.3)では、その数字はそれぞれ1.1%、1.1%まで縮まっている。

◆図表1:日米英消費者物価指数の推移

 このことは、空振りするにしても、外れ具合はそれ以前ほどにはひどくなくなったことを意味している。黒田日銀の前には、実際のインフレ率が大きく外れていたが、黒田日銀になってからは、それまで日銀が抵抗していた「インフレ目標」を導入したからだ。

 つまり黒田日銀以前はまったく当たらない空振りだったが、黒田日銀の政策は当たるかもしれない空振りなのだ。

 日銀は、2%目標上下1%に収まる確率を先進国で常識とされる70%程度まで引き上げてほしい。

 そのためには、今の打率をあと40%程度かさ上げしなければいけない。 ということは、これから、2%目標上下1%におさめることをあと2年程度は達成しなければいけない。

 そうなって初めて、今の異次元緩和策からの「出口論」に意味が出てくるだろう。