ヤバい話はお口にチャック!
日大の危機管理術

 この時点で、監督の中ではタックルの問題はとうに終わっていたということも驚きだが、特筆すべきは、内田氏がバッシングをほとんど意に介していないということだ。

 なぜか。学生が会見をして尻に火がつくまで、まともな対応をしていないことからも分かるように、「何もせずじっとしていれば、いずれ鎮静化するだろ」という思惑があったのは明らかであろう。

 おいおい、憶測で勝手なことを言うなと怒られてしまうかもしれないが、これまでの日大の「危機」に臨むスタンスを見れば、そうとしか考えられない。

 たとえば、ネットに山ほど情報があふれているが、14年に田中理事長と山口組六代目のツーショット写真が流出し、海外メディアで掲載された。当時、田中氏はJOC(日本オリンピック委員会)の副会長という立場だったが、ご本人が会見などで本件について釈明をすることはなかった。

 また、調査報道で知られる雑誌「FACTA」が、日大・生物資源科学部獣医学科の学生が2人も自殺している件をアカデミーハラスメント(アカハラ)が原因だと報じた際にも、ハラスメントをしたといわれる教授本人はもちろん、取材窓口となった学部長も一切の説明を拒否している。

 要するに、「ヤバい話は“お口にチャック”でやり過ごせ」が日大関係者のオーソドックスな「危機管理」なのだ。