「気くばり」のある話し方とは、「自分が話したい話」ではなく、「相手が聞きたい話」にいかにもっていくかということです。新著『できる人は必ず持っている一流の気くばり力』を出版した安田正氏が、同書の中から、「あの人の話はわかりやすくていい」と相手が納得する、論理的な話し方の極意について解説します。
論理に欠ける話し方には
「プラン」がない
本当の意味での「論理性」とは、冷静さに加えて、物事を俯瞰で見る目があって初めて生まれるもの。
論理的にわかりやすく、相手の目線で話すことができれば、「論理のアンテナ」力はますます高まります。
話があちこちに飛んでしまう、結論が何なのかわからないなど、論理に欠ける人の話は、聞いていて疲れますよね。話が長いにもかかわらず、何が言いたいのかわからない。そんな説明をする人が最近、増えていると感じます。
特に日本人の話には「プラン」がなく、聞く人にとってとても不親切なことが多いのです。
「プラン」のある話し方というと難しく聞こえますが、実はとても簡単なことです。
まず念頭に置かなければならないのは、「何のために話すか」ということ。つまり、聞く人にとってのメリットを伝えるために話すということです。
そのためには、聞く人がどんなことに興味を持っているかを特定することが必要です。