ダラダラした時間を作らない
言うまでもなく時間は有限だ。「結果の出る人」も「結果の出ない人」も1日は24時間しかない。
ただ、「結果の出る人」は、その24時間を有効活用する。無駄にしないのである。
「結果の出ない人」が時間を無駄にするパターンは、ダラダラした時間が多いことである。さっき述べた「一段落しない」ということにも通じる。
ここで、私が最近出会った、ダラダラした時間0のインド人を紹介しよう。
彼は非常に忙しい人で、1ヵ月に1回は地球1周の出張をしている。ところがどこにいても、用事があると、アウトルックでミーティングのインビテーション(招待)が送られてくる。彼の本拠地はアジアなのだが、朝8時とか、午後5時とか、だいたいがいかにもアメリカとか、ヨーロッパにいるなという時間帯である。
そして、時間が来ると電話会議が始まる。彼は決して眠そうな声など出さない。いつも150%で爆走しているという感じだ。
以前、彼にどうやって時差を克服して、いつも100%以上の力で走り続けられるのかと聞いたことがある。答えは、まず飛行機に乗るときは、乗った瞬間から到着地の時間に合わせて時間を過ごすということだった。
つまり、飛行機の到着時間が夕方なら、決して飛行機の中では寝ない。着いたら、ホテルに行き、運動をする。これで体の時間が到着地の時間にセットされ、夜もよく眠れるそうだ。
睡眠はしっかりととっているようだが、彼のいる場所で朝4時とかに電話会議が入っても、彼は100%起きている。頭はとてもシャープで言うことも論理的だ。
ただ、代わりに、彼は頻繁に休暇をとる。3ヵ月に1回ぐらいの割合で1週間程度休んでいる感じだ。そこでリフレッシュし、戻ってくると、ブランクなど感じさせずに、また突っ走り始める。
この人を見ていると、まさにダラダラした時間がない。
オンか、オフかいずれかしかないのである。
はたからみていると、「この人は人生を普通の人の2倍の密度で生きているな」という感じを受ける。
目覚めたらパッと起きるのを習慣にする
私の場合ここまでのレベルではできないが、彼を見習って、ひとつ気をつけていることがある。
それは、朝起きるときに、ダラダラ布団の中で寝ていないということだ。冬場に朝6時に起きると、部屋の中は寒いが、できるだけパッと起きるようにしている。そして、起きたら、すぐに着替えをして、5分以内には犬の散歩に出かけるのが習慣だ。
やはり、朝起きるときにダラダラしていると、その日1日がダラダラした日になってしまう気がする。朝のスタートでつまずくと、1日そのダラダラを引きずってしまうのだ。
朝が苦手な人もいるだろうが、眠くても気合で起きるようにして習慣にするしかない。
読者の皆さんもここに紹介したインド人のレベルまでやらなくても、せめて私のように朝のスタートをサッと切ることから取り組んでみたらどうだろうか。
一番辛い冬の朝のスタートをうまく切れると、もっとやさしい他のことへの切り替えは簡単にできるようになるはずだ。